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日本の都内某所の高級ステーキの店。
この日はボリビアからの客人を迎えて
日本で様々な協力をしてくれた方がビジネスのスタートで結果が出てきたことを
祝い連れてきてくれたそうだ。
一晩で20万近くした超がつく高級店で関係者もかなり高揚していたと。

その席で自分のあるパートナーの一人が感涙の涙を流すというシーンがあったらしい。
その方に「SKさんがボリビアでXXXにあってまで引っ張ってきた商売なので
ここまて来れたことに本当に感謝」という言葉を頂いた。

ちょうど1年前からスタートしたプロジェクト。ここに至るまで支援してくれる
人などの後押しもあり何度か南米に足を運んだ。
2月のボリビア訪問では最大の山場を迎えており勝負所だった。
ボリビアの首都ラパスは高度4000mの高地で酸素も薄い。
そんな厳しい環境の中での勝負が続いていた。
ただ自分はそんな大事な場面でボリビア到着の翌日に強盗にあい
ナイフで危うく殺されそうになるというアクシデントに
見舞われる。

ボリビアは南米でも犯罪件数がトップの国。十分治安には気をつけていたが
それでも強盗にあうときはあうもの。
パスポートから持ち金、クレジットカード、PC、カメラ、バッグなどすべて紛失した後で
帰国だけでも大変という状況。
そして頭の中には今回の商売のために様々な期待をしてくれている
人達の顔が浮かぶ。


首都のラパスは高地で酸素も薄い。警察と散々歩きまわったため
息が苦しく意識が遠のきそうだった。
そんな時、ふと「このままあきらめて帰国かな。。。。。」
と気持ちがこみ上げた。


そしたらどう言われるだろう。きっと

「仕方ないよ、よくやった」
「生きて帰れただけでも良しとしないと」
「次、頑張れば良いよ」

そんな言葉が頭に浮かんだ。
でもそうだろうか。言葉ではそうでもやっぱり勝負の世界、商売の世界に
いるんだから「彼らはまだ経験不足、厳しいラテン市場を任せるのは難しい」
当然そう思われても仕方が無い場面だと思った。
そう考えたら余計悔しさがこみ上げた。

どんな状況があっても結果を出すのがプロ。その積み重ねが自分たちの信頼という
ブランドになっていく。
そう考えたら追い込まれた状況でも頭の中は冷静になり再度、
「この状況でどうすれば良いだろうか」と思考が動き始める。
そしてもう一人の心の中の自分が「お前、絶対結果出してから帰国しろよ」
と叱咤激励。
そうなると厳しい環境の中でも逆に集中力が出てくる。
自分の人生の中でもこの時は最大に
集中力が出た数日間だった。

幸い、あるボリビア人からUS$200を借りることができた。
翌日からの各ボリビアの要人たちとの斥候に備えて
すぐにインターネットカフェに行き、資料を集めて印刷。どうしても足りない
資料は似たような資料を用意して後は、頭の中の引き出しに入っていた
データで十分補うことができて
翌日、翌々日と成果をあげることができた。

その後、関係者にようやく電話。一連の件を伝えて
「そういうことがあってちょっと災難だったけど仕事に全く影響はなく
面白い話を引っ張ってこれて、それはXXXで」と説明した。
驚いていたがすぐに救援物資、ノートPCなどを空輸で送って
頂いたり大変感謝でした。
その後はボリビアの大使館の方にもかなり助けてもらい
無事ドミニカ共和国に帰国。


今回、高級店に連れていってくれた方々も「今後はすべてお任せしたい」
と言ってくれたり確実に信頼度もあがる。
普通に考えると若くて信頼もまだ足りない。
それでも少ないチャンスを確実にとっていき今後もひとつひとつ歩を進めていく。


上記の感涙の話を聞いた時、頭によぎったあの襲われた場面。
「あの時心が折れていたら。。。。」
でもそうはならなかった。土俵際から落とされる寸前の場面で
自分を支えたのはどんな状況の時も指針としている次の大切な言葉。

「あきらめるのはいつでも出来る。それなら何も今、あきらめる必要はないじゃないか。
もう少しだけ粘ってみよう。今日できる小さなことをひとつだけ達成しよう」

誰もがもうあきらめたり、失速する場面。そこでもう後1%だけ粘れるかどうか。
成功する人とその他大勢の違いはそんなほんのわずかな違いだけなのだと思う。
今回のボリビアでは大切な教訓を得た。


怒涛の6月が終わり7月に突入。
今月からまた新たな展開も始まる。毎月毎月が本当に勝負だけど
今までどおり少しづつ頑張ろう。






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