手の指に起こる関節リウマチ特有の変形 | リウマチの症状と原因のブログ

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関節リウマチが進行すると、手の指には、特有の変形が起こります。
代表的な変形には、次のものがあります。

【Z型変形】
親指の第2関節が外側に向かって曲がり、変形します。親指に力が入らなくなるため、「つまむ」動作が不自由になります。

【スワンネック変形】
親指以外の指に起こる変形です。つけ根の関節が曲がり、第2関節は反り、第1関節が曲がります。
横から見ると、白鳥の首のように見えることからこの名前がついています。指を曲げることができなくなり、物が握れなくなります。

【ボタンホール変形】
スワンネックとまったく逆に、第2関節が手のひら側に曲がり、第1関節が反ってしまう変形です。炎症によって厚くなった滑膜のせいで腱が縱に裂けて、その間から第2関節がボタンのように外側に出てくる様子から、この名前がついています。

【ムチランス変形】
手の指全体が短くなり、指を引っ張ると、まるでオペラグラスや望遠鏡のように伸びたり縮んだりするようになります。炎症が長く続き、骨が破壊されることにより起こります。

【尺側変形】
親指以外の4本の指のつけ根の関節が、すべて小指側(尺側)に曲がり、変形します。変形の進行は遅く、徐々に慣れてしまい、機能障害をあまり感じないことが多く、これが変形を悪化させる要因にもなります。