ウィーン美術史美術館で観た絵画の記録
美術史美術館は、世界最大のブリューゲルコレクションがあることで有名。
暗い日
ブリューゲルが制作した6点の季節画連作のうちの最初の作品。
2月か3月頃の情景で、薪集めをしている男や謝肉祭のお菓子を食べている夫婦が描かれている。
農民が楽しげに踊る一方で、川では船が難破しかけている。
労働と遊戯、幸福と不幸が共存している作品。
牛群の帰り
放牧を終え、畜舎へと牛を追い立てる牧人たちが描かれている。
中景の丘でのブドウ摘みと遠景の山道でのブドウ運びは、9月から10月の営みと思われる。
雪中の狩人
雪の山間集落を背景に3人の狩人が猟犬を引き連れて歩く情景を描いた作品。
眼下に広がる村では凍った池でアイススケート、バンディ、カーリングをしている村人、
右上に遠景の山岳を配し遠近法を用いている。
ピーテル・ブリューゲルは、16世紀のブラバント公国の画家。