ウィーン美術史美術館で観た絵画の記録
「ランプのある青年の肖像」は、イタリアの盛期ルネサンスの画家ロレンツォ・ロットにより1506年ごろに制作された。
四分の三正面像が使われ、皮膚の状態、細長い鼻、柔らかい髪など細かい部分まで丁寧に描かれている。
黒い服と帽子、背景には白の錦織の飾り布が使われている。
布にはヒレアザミの模様があり、錦織(Brocade)とヒレアザミ(Carduus)で、
モデルがBroccardoであることを暗喩している。
右上の錦織の後ろにはランプが見える。
ランプはBroccardoの性格を示唆している可能性もあり、
一般的に炎の薄暗さによる人生の儚さを表しているが色々な解釈あり。
ロレンツォ・ロットは、ヴェネツィア出身で、宗教画や肖像画家として活躍した。