ウィーン美術史美術館で観た絵画
自分のためにも記録しておこう。。。(最近ネタないし)。
まずは、「ロザリオの聖母(Madonna of the Rosary)」。
イタリアのバロック絵画の巨匠、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョが制作した絵画。
(1606ー1607年頃)
「ロザリオの聖母」は完成後すぐにマントヴァ公ヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガの所有となった。
1620年以降、ルーベンスやヤン・ブリューゲルに買い取られた後、
アントワープの聖ドミニコ教会に寄贈された。
最後にオーストリア・ハプスブルク家の帝室コレクションとなった。
聖母マリアが幼子キリストを抱いている。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、ルネサンス期の後に現れ、
1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動。
人間の姿を写実的に描く手法と光と影の明暗を明確に分ける表現は、
バロック絵画に影響を与えた。
カラヴァッジョは、数週間を絵画制作に費やすとその後数ヶ月は剣を腰に下げて街を歩き回り、
喧嘩や口論が絶えなかった。
ついには乱闘事件で青年を殺しローマを逃げ出したが、マルタやナポリでも乱闘騒ぎを起こしている。
マルタ滞在時には、唯一カラヴァッジョの署名が残る「洗礼者聖ヨハネの斬首」を描いた。
バレッタの聖ヨハネ大聖堂にに所蔵されており、2016年のマルタ旅行中に見ることができたあの絵画!
1610年の夏、カラヴァッジョはナポリからローマへ恩赦を受けるために旅立ったが、
トスカーナ州で熱病で亡くなったとされている(鉛中毒の可能性があるとも言われている)。
カラヴァッジョの名声は死後間もなく忘れられたが、1920年代にイタリア人美術史家ロベルト・ロンギによって再評価され、西洋美術史に地位を与えた。