「あんたは御幸橋の下で拾うてきたんじゃけえ」
その言葉を信じて育ったわけではありませんが、橋の名前まで出されると幼
いころは現実性を感じたのではないでしょうか。
私だけではないようです。昭和に生まれ子ども時代を送った友人たちに訊く
と「言われた言われた。ぼくは○○橋」「私は△△橋」と返ってきます。拾わ
れっ子……いや、贅沢をせぬよう戒めの言葉をもって育てられた子が多いよう
です。きっと愛情の裏返しなんでしょう。
それにしても、みんな「橋の下」とは……。川の上流からドンブラコと流れ
てきたとか、山の竹藪で見つけたとか。桃太郎やかぐや姫のような発想を親が
してくれたら、子どもながらに夢も味わえたのになあ。
「お前は、クリプトン星からカプセルに乗ってやってきたんだ」
──ええッ、ぼくはスーパーマンなの!