~あらすじ~
恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ――いまは人生の迷子になってしまったけれど、あなたの道しるべは、ほら、ここに。もつれた心を解きほぐす、ぬくもりに満ちた全五篇。
~新潮社より~
どのお話にもおばあさんが登場し
その存在は温かくて包み込むように大きいと感じる。
どのお話もじんわり響きますが特に「先を生くひと」が良かった。
人生の終焉に向かう人の断捨離を若い人と共に行う。
その断捨離とは捨てる事ではなく自分の心に収める行為なんだ、と。
どんなに辛い事や悲しい事があったとしても大丈夫。憂うことはない。
きっといつか何もかもを穏やかに眺められる日が来る。
↑文中のこの言葉に救われる。
私もいつかこういう悟り言葉が言えるようになるかな~
姿かたちは無くなったとしても心の中でずっと生き続ける。
そんなお話でした。