【2】啓蟄の過ごし方とは?
啓蟄の日に全国的に一斉に行なうような[行事]はありません。
日に日に春に近づいてきて、日差しも徐々に暖かくなり,「さぁやるぞ!」とやる気が出てくる人も多いと思います。


❶啓蟄の日は、活動開始の号令の笛の音が鳴るような日で,

風水的には「スタートする」「動き出す」といった「行動力パワー宿日」です。
虫達が目覚めて,新しく動き出すように,草木が芽吹き始めるように,人間にとっても活動・行動を起こすことが吉となります。
本格的に春からの新生活の準備にとりかかったり,やりたいなと思っていたことを実行に移すには最適の時です。
②春は陰陽五行論では[木の気]が旺盛になってくる季節ですが,木の気は[仕事・学業・勉強・人間関係などに強く関係しますので,

これらに関することを始める・行動に移すならば,是非,啓蟄のパワーを利用しましょう♪
但し,木の気は良くも悪くもいろいろな御縁とつながりやすいので,「この時期に出会った人や知ったことが本当に正しく信頼できるものかどうか?」はしっかりと見極める必要があります。
そういった点でも,自分を律し,冷静な目を持ちつつ,行動力を発揮していくと良い時期と言えるでしょう。


啓蟄の年中行事は?
啓蟄の日や啓蟄の間に行う年中行事や物事について見ていきましょう。
①[十六団子]

毎年3月16日に行われる伝統的な農耕に関わる行事です。
(山から田んぼに降りてこられるとされる)田の神様に一年間の

豊作を願うために、十六団子をお供えするという行事です。
“田の神様”は春、農作物を守るためにが山から里へ下りてきて、収穫が終わる秋には山に戻っていきます。
この神様の移動日である3月と11月の16日に、16個の団子を供えることを「十六団子」と言います。
ちなみに、田の神様とはどんな神様かと言うと、日本各地にある

信仰で、全国各地で様々な呼称がある神様です。
古くからの信仰の形態で、特に明確な神様の像があるわけでは

ありませんが、田んぼを荒らすネズミを食べる狐田の神と信仰する形式も見られます。
そういった信仰から田の神として,お稲荷様(ウカノミタマノカミ)が習合するということも見られます。


雛人形の片付け
「二十四節気で、啓蟄の前に当たる雨水の日に雛人形を飾り,

啓蟄の日に雛人形を片付けるのが縁起が良い」と言う伝統(言い伝え)もありますが、特にこの日でないといけないということはありません。
「雛人形を片付けるのが遅れると婚期が遅れる」という迷信もありますが、啓蟄の期間中の3月中旬までにしまうのが一般的とされます。
ちなみに雛人形を片付ける際は,湿度が高いと,カビやすくなってしまうので,啓蟄に天気が悪ければ,別の日にする方がベターです。
雛人形は高価なものであり、一年に一回だけ飾り付けるものですので、片付けるのは良く晴れて湿気の低い日を選びましょう♪
害虫退治!
㈠[菰外(こもはず)]とは…冬の風物詩の立冬の頃に松の幹に

藁を巻く「菰巻き」を啓蟄の期間に外し,菰焼きを行うことです。
一般の人が行うものではありません。
[菰巻き]とは…越冬のために、松の幹の中に巣くう害虫のマツケムシ(マツカレハ)から松を守る対処法で,松の幹に藁で編んだ敷物のような菰を巻きつけることです。
菰を巻くと,暖かい場所を好む松の害虫は菰の部分に集まってきますので,徐々に暖かさが感じられるようになる啓蟄の時期に菰を外し,燃やすことで,害虫退治を行うそうです。
江戸時代から伝わる害虫駆除の方法で,冬の風物詩として行っていることが多いようです。
㈡中国には㊀「桃花開、猪瘟来」(桃の花が咲き出す頃、ブタの伝染病がやってくる」という言葉があります。
中国語で「猪」は「イノシシ」ではなく「ブタ」で,イノシシとブタの違いは,野生のものか家畜化されたものかということで、中国語のイノシシは「野猪」と書きます。
日本では仏教の影響を受け、明治になるまで,基本的に四つ足動物の家畜はあまり存在しませんでしたが、中国では古くから豚肉を食べ、ブタを家畜化していました。
3月の上旬、寒さから解放された虫たちが地面に顔を出し、気温が上がれば、病原菌なども活発化しますから、昔の中国人はヨモギなどを燃やして、その匂いで虫やアリ、鼠などを追い払っていました
㊁広西チワン族自治区の瑤族には啓蟄になると、どこの家も皆で「炒虫」を食べるという習俗があったと言います。
「虫」(トウモロコシ)を炒めた後、家族皆で輪になって座り、一斉に

それ(トウモロコシを香ばしく焼いたものを虫に見立てたもの)を咀嚼し、「炒め虫を食べた、炒め虫を食べた」と叫び、時には「誰が一番速く食べられるか」「誰の咀嚼音が一番大きいか」を競ったのだそうです。
㊂春の香りを楽しめる「蓬(よもぎ)湯」…蓬は昔から食べ物や殺菌などにも使われたりと、生薬として重宝されてきました。

蓬のアロマと力強いパワーを全身で感じましょう♪
啓蟄に旬を迎える食べ物
[旬の野菜=開運フード]…旬の食べ物を食卓に取れ入れて、季節を感じ、春の訪れを味わいましょう♪
「初物を食べる前に東を向いて笑うと,寿命が75日延びる」ということも言われています。
ひと雨ごとに気温が上がり、(わらび)(ぜんまい)などの山菜も土から顔をのぞかせます。
春先の野草はデトックス効果も高いものが多く、肉体的にもスピリチュアル的にも浄化作用が見込めます
春先は体調を崩しやすかったりもしますが,下記の[旬の野菜]でデトックスして,心身を整えていけば,どんどん行動力も発揮できることでしょう。
時節ごとの開運行動を取り入れて、どんどん運気アップしていきましょう♪
【山の幸】…山菜…「蕨」「薇」「菜の花」「フキノトウ」「つくし」「木の芽」「うど」「ふき」「タラの芽」「筍(たけのこ)」「葉わさび」「辛子菜」「コシアブラ」
特にこの時期は山菜が美味しい季節です。 
この時期の不調を癒すために、昔から私達日本人がしている生活習慣が、春の若草をいち早く摘んで食べることです。

八百屋さんの店先にも山菜が並び始めます。
春の山菜には独特の苦みがありますが,「春の皿には苦みを盛れ!」(啓蟄の養生)という言葉もあるように,この天然の苦み辛味冬の間に身体に溜まった[老廃物]を流し出してくれます。
また、冬の間に縮こまっていた身体に刺激を与えて目覚めさせ、活動的にしてくれるといいます。

(薬膳でも春は「苦味」を取るのがお勧めです。)
栄養バランスを整えるためにも、[解毒]のためにも、ほろ苦くエグ味のある山菜を努めて食べましょう♪
おひたし、天婦羅にしていただくと美味しいです。
㈠[蕨]…野山などの日当たりのいい場所に多くみられるシダ植物の山菜で、とても生命力の強い植物です。
山奥に入らなくてもちょっとした山や野で採れる、比較的身近な山菜です。
春先に地面からニョキニョキッと伸びてきて、葉が広がる前の新芽の状態のものがクルクルと巻いていて、赤ちゃんのコブシのように丸まっていますが、その状態のものを食べます。
山菜の中でもアクが強く、時間が経つと硬くなってしまうので、採った日には必ずアク(灰汁)抜きをしましょう♪
また、悠久の都・奈良の若草山は蕨が採れることでも有名です。
ちなみに鹿達はお腹をこわすらしく、蕨は食べないそうなので、人間達がこぞって春の恵みをいただけたそうです。
万葉集で志貴皇子(しきのみこ)が『石激る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも』と詠んだように,蕨の新葉は「早蕨(さわらび)」と言い,古くから食用とされていたようです。
[薇]シダ植物で、葉は開ききると、高さ1m程にもなります。
早春に黄土色のような柔らかい毛に包まれて、先が丸まったゼンマイのように巻いた状態で発芽します。
食べられる部分は丸く巻いた若い葉の茎です。

開ききった葉は硬くて食べることができません。
※蕨と薇、どちらもアクがあるため、重曹を振って、熱湯をかけ、灰汁抜きをした後に調理をします。
[フキノトウ(蕗の薹)]は…この時期に旬を迎える山菜で、春の兆しの象徴です。
・1~3月頃に採れ、花が開く前のつぼみ味噌などと食べるのがおいしいと言われています。
・スーパーなどの店頭でも手に入るので、早春の味を楽しんでみましょう♪
・昔から胃腸の調子を整える保健食として食べられていました。
㈢[菜の花]…アブラナ科アブラナ属の黄色い花の総称。

茹でて、おひたし和え物にしたりします。
大らかにひとまとめにされる一方で、江戸東京野菜の「のらぼう菜」や京野菜の「伏見寒咲花菜」

といったブランド種もあります。
㈣[辛子菜(からしな)]は…特有の辛味と香りがあり、その種子は和からしの原料となる[からしの菜っ葉]のことで、葉に辛みがあって、栄養価が高いのが特徴です。
種子は生薬としても効果があり、神経痛や捻挫などにも湿布として用いられます。
種を絶やさない「金沢の伝統野菜」に認定されました。
㈣葉わさび…やわらかい若葉は春限定の味覚です。

時間が経つと、香りや辛味が飛んでしまうので、醤油漬けなどは密封容器で保存しましょう♪
コシアブラ春先の新芽は天ぷらが美味しいです。
かつては樹脂、つまり、油を絞って塗料に使っていたことから,この名前がつきました。
[旬の野菜]…「新玉ネギ」「春大根」「ワケギ」「ニラ」「アサツキ」など
・[新玉ネギ]…収穫後すぐに出荷し、春先に出回る白玉ねぎ。
通常の玉ねぎは[黄玉ねぎ]と言われ、収穫した後一か月程乾燥させてから出荷しますが、乾燥させておくと,辛みが増します。
通常の玉ねぎと比較して、新玉ねぎは水分が多く、辛味が少なく、甘みがあるので、薄切りにして、生のシャキシャキ感を活かして、サラダなどで食べましょう♪
[旬の果物]…「八朔(はっさく)」「ポンカン」「いよかん」「きんかん」「苺(イチゴ)」
[八朔]…1~2月頃に収穫され、1ヶ月ほど寝かせて酸味を取って出荷されるものと、熟すまで待って3月頃に出荷されるものがあります。いずれも3月頃までが旬になります。
[イヨカン]は…伊与国(愛媛県)で栽培されていたことから名付けられました。1~3月に生産され、2月に旬を迎えます。
春にもうひとつお奨めなのが「酸味」です。
㈢薬膳では「酸味」を好むので、お酢柑橘類・スモモなどがお奨めです。 
…主に栃木県で生産され、3月に旬を迎えます。
【海の幸】…[旬の魚介類]…「サヨリ(針魚)」「サワラ(鰆)」

「アジ」「ブリ」「金目鯛」「とびうお」「しらうお」「ヤリイカ」「アオリイカ」「蛤(ハマグリ)」「もずく」「ワカメ」など
[サヨリ]…春から秋にかけて収穫され、旬は3月~5月頃。

下アゴが針のように細く突き出しています。
寿司や天ぷらによく用いられる高級食材で、身の美しさを活かした「糸造り」が定番です。

お祝いの席では、その長い身を結んだ昆布だしのお吸い物が出されることもあります。
[サワラ]…特に関西では春を代表する魚として人気で、上品な白身は西京漬けや酢〆がお奨めです。
[ヤリイカ]…冬から春先にかけて大きく成長し、ヤリのように尖ってくることからそう呼ばれるようになりました。
やわらかな身が特徴で、刺身でも煮ても美味しいです。
[蛤]…旬は2~4月で、「雛祭りに蛤を食べると良縁を招く」と言われています。

潮汁などがお奨めで、お吸い物にするほか、茹でて和え物にしたり、網焼きなどで食べるのもおいしいです。
夏の産卵期を前に身が太る春が最もおいしい時期ですが、かつては旧暦3月の雛祭り(3月下旬~4月頃)が食べ納めとされていました。
ビタミンB12が豊富なので、貧血予防の効果が期待でき、タウリンもたっぷり豊富なので、コレステロールを下げると言われています。
雛祭りや結婚式等の祝い事には欠かせない縁起の良い貝で、

二枚の貝殻が元々の対の組み合わせ以外はピッタリ合わないことから,貞節や夫婦和合の象徴とされ,祝事に用いられる食材となりました。
㈤[ワカメ]は…生産量が最も多い海藻類であり、様々な料理で活躍します。

乾燥させたものや塩蔵処理をしたものがおなじみですが、春先のこの時期だけは「生ワカメ」が出回ります。
さっと茹でると鮮やかな緑色になり、歯ごたえも香りも味も格別です。

(持ち味を壊さないポイントは、加熱し過ぎないことです。)
多種多様な栄養素がつまっていて、肥満や高血圧を予防し、コレステロールを下げる働きがあると言われています。


啓蟄「季節じる花」
桃(モモ)…Amygdalus persica L.(学名)…Peach(英名)…

バラ科モモ属…(原産地)中国西北部
3月6日前後は桃の節句時期でもあり、桃の花などが店頭に並びます。
また、七十二侯の次侯は「桃初めて笑う」で、桃の蕾が柔らかくほころび、開花時期であることをあらわしています。
㈠[桃]は[桃の節句(3月3日:ひな祭り)]でも飾られ、[邪気を払う(厄除けの)植物]として好まれています。

(※「五節句」はそれぞれ厄払いの日
㈡弥生時代の頃にはすでに日本に伝わっていた桃ですが、古来中国では邪気を祓う神聖な木として信じられてきました。
イザナギノミコトが黄泉の国のイザナミノミコトを訪ねて、ヨモツシコメに襲われた時、桃の実を投げて追い払ったのも、この思想が日本へ伝わってきたためとされています。
桃太郎や桃源郷など桃には「不老不死」や「鬼を祓う」などの効果があるとされています。
「桃の節句」は「上巳の日」と言われ、三月の最初の「巳」の日

指していたのが、太陽暦の3/3に改められたそうです。
㈣普通「モモ」は採果用の品種を指しますが、花や樹を観賞するための品種は「ハナモモ」と呼ばれ、一般にハナモモの実は大きくならず食べられません。
菫(スミレ)…Viola mandshurica(学名)…violet(英名)…スミレ科スミレ属…(原産地)日本,朝鮮半島,中国の東北部~東部一帯
道端にひっそりと咲き、春を教えてくれる紫色の可憐な小さな花で、

日本で確認されているだけでも250種ほどもあります。
菫の仲間には、春先に咲く苗で人気のあるパンジービオラがあります。
[カタバミ]…Oxalis corniculata(学名)…Oxalis(英名)…

カタバミ科カタバミ属…(原産地)日本
ハート型の3枚の葉に、小さな黄色い花が春から秋にかけて咲き、三つ葉と黄色い小花のコントラストがかわいいです。

園芸種のオキザリスも人気があります。
道端で見かけることがあり、クローバーとよく似ていますが、全く異なる植物です。
夜になると、葉をしぼませ眠りについたように見えます。
猫柳(ネコヤナギ)…Salix gracilistyla(学名)…Rosegold pussy willow(英名)…ヤナギ科ヤナギ属…(原産地)日本
シルバーの毛におおわれた花穂を持っており、花は細かく、この穂の内部に咲きます。触り心地がとてもよく、猫の尾にみたてて猫柳と呼ばれるようになりました。
菜の花…「菜」という漢字が使われていますが、これは「食べられる花」という意味で名付けられました。

各地の菜の花畑は2~3月頃に見頃を迎えます。
白木蓮(ハクモクレン)モクレンよりも10日ほど早く咲き、3月上旬~下旬が見ごろとなっています。
沈丁花(ジンチョウゲ)2月下旬~3月下旬に咲く香りの強い花で,その名前も沈香(じんこう…香木の一種)から付けられました。


啓蟄「季節じる鳥」
[カワラヒワ]…褐色の鳥に見えますが、羽を広げると黄色のきれいな模様がはっきりと見えます。
「キリコロロ キリキリコロコロ ビィーン」などと聞こえる声でさえずります。
数羽で行動することが多く、春から夏にかけて頻繁に住宅街に現れます。

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【図書館カフェ HabiRoad】 

  

現在は山梨県大月市で【事前予約制】で、イベント、ワークショップ、お話会、個人セッション等を行っています。

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のいずれかでお願いします。    
【店主】 平井克也     
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●マコモ販売(1袋:¥7560) 
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to HABI ∞ ROAD(いろんな幸せな道=彼岸への道) 
毎日毎日、本当に幸せで、ありがたい 
今起きていることは、自分に必要なこと 
感謝すべきことしか、起きていない。 
気付いて感謝、学んで感謝、成長して感謝 の繰り返しで、 
だんだん 満たされているって、すべて愛だって…。 
幸せだって 感じる 
ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう) 

【図書館カフェ ハビロード】の店主【平井克也】の著書
『成功する人は、なぜ宇宙を語るのか。』が2017年12月13日(水)、【徳間書店↓】から出版されました。

 

 

成功本、スピ本、宗教本等に書かれてある【宇宙の叡智とその実践の具体例】をたくさんわかりやすく書かせて頂いています。必見ですよ♪

最後には、地球に生まれた人すべての人にとっての【真の成功】についても書かせて頂いています。これも特に必見ですよ♪
この本は、面白くて、ためになるビジネスとスピリチュアルの深い内容のお話です。