笹目川の植物の生存競争
荒川の支流、笹目川は上流3.35㎞に外環自動車道が通ている。
笹目川橋から武蔵野線下の水門を周回する約5㎞を散歩道にして10年ほどになる。
左岸笹目川橋付近で見つけた小さな花にとりつかれ、名前を調べるために画像を残すようになった。写した植物が年々少しずつ移動し群生が小さくなっているのに気付き、まわりの風景と植物を記録するようになり、花の群生から、イネ科の群生に移行しているのを気づく。
外環自動車道笹目川橋3.4㎞から最上流の5.15㎞の間に240種類ほどの植物が生育しているが、この数年虫媒花が数を減らしている。
特に目立つのは下流から4.0㎞付近から最上流までの約1.2㎞。
右岸は4.3㎞付近から先は大方コンクリ護岸で植物は護岸の隙間に生えているにで眼立たない。左岸は川幅2m、河川敷は法面面も含め16m以上。目立樹木は無く、野草の勢力範囲だった。
2017-5/03 左岸3.8㎞付近のヘラオオバコの群生、現在はカラスムギに変わっている
2018-3/24 左岸4.3㎞付近のツクシの群生、中央上部は別所排水路合流部
2024-3/16 上画像と同じ場所からの画像、ここもカラスムギの群生に。
2018-3/27 左岸3.6㎞付近の河川敷はハルシャギクなどに覆われてた。
18-3-24 右岸。4.0㎞付近の姫リュウキンカの群生
18-8-06 左岸4.0㎞付近 ワルビナスの群生
2018-5-16 左岸4.4㎞付近の万年草
2018-5/01 左岸3.6㎞付近のキショウブ
18-3-7 左岸4.5㎞付近の日本水仙
2018-5/31 水辺公園橋付近に群生するタイトウゴメ
2018-6-02 左岸シロツメクサの群生
2018-11/27左岸4.6㎞付近のノビルの群生。
2017~2018年の河川敷に咲く草花の画像だが過去の画像。現在は群生は見られず。
ヒルガオ、ヤハズノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ、カタバミ、関東タンポポ、等々春に咲く虫媒花の在来種は沢山有り群生を誇っていたが、いつの頃か、
ことごとく外来種に代わり、笹目川の下流3.4㎞付近から5.15㎞の上流水門の河川敷は、近年は風媒花に生息地を奪われている。
2024-3/20 カラスノエンドウに植生地を奪われた馬の鈴草の自生地。