春を待つ2月の笹目川

笹目川上流、荒川から3.35㎞地点の笹目川橋からの上流水門までの5.15㎞間の周回を散歩の日課にしている。

笹目川の河川敷にはヤマグワ、マグワの2種類、10数本の桑の木が自生している。

6月の初めには実が実り、6月中旬には黒く熟し一度採取してジャムに加工食したことがある。武蔵野線架橋下に桑の木に冬になると小さな白い綿の塊が垂れ下がっているのが見られ、小枝に鳥の羽と思ったが、よく見ると繭の様にも見える。自宅に戻りPCで検索してみると、カイコの原種と解り、これはクワコ(蛾)の繭で蛹から蛾になり飛立った後で、東京農工大の文献によると、「世界最古の繊維?、5000年前に蚕の繭と性質を発見した」と記されています。また、玉川学園の名誉教授佐々木正巳教授の資料によると「カイコの原種であって、糸の量も多い。改良の経緯については、何しろ5000年以上前のことで、それがわかる歴史的資料は存在しない。」と記されている。

絹の歴史を紐解けば古代中国神話伝説で古代中国の王・黄帝の后妃が最初に身に着けたと「絹の歴史」に書かれている。

日本では3世紀、卑弥呼の時代に養蚕がなされていたと「魏志倭人伝」が伝えている。

後に人の手によりクワコからカイコに新種改良され、より純白な糸を吐くようになり

原種のクワコの糸は使われなくなった。

カイコは人によって改良され飛ぶことは出来ないが、クワコは飛翔は可能で、桑の木があれば広範囲に広がり、現在も生き残ったと考えられる。また一つ教えを頂いた。

 

笹目川基点、橋梁は武蔵野線、白く見えるのは繭玉

小枝に下がる繭玉

葉に巻き付いた繭、葉は枯れて風に流されている

クワコの成虫 画像は(ウィキペディア)出典

 

笹目川左岸3.8㎞付近、展望テラス上流側の紙の原料となるコウゾの枯枝には大カマキリの卵鞘が数個見られる、蛹にはならず、春にはカマキリの子供が孵化し、数珠つなぎで孵化するそうです、その数、数百匹、成虫になるのは1%、大半は、の餌になってしまうとか、凶悪な殺し屋のイメージがあるが、自然界の掟の厳しさを知る。

東京農工大学、玉川学園のHPを参考にさせて頂きました。

インターネットとは有り難いもので情報を提供してくれる、企業、団体、個人の皆様には感謝申し上げます。

 

 2月12日撮影 越冬したキタキチョウ

 越冬したナナホシテントウムシ

植物では昨年末から咲いている水仙、1月に咲きだしたオオキバナカタバミ、

2月になりまだ少ないがカタバミ、ムラサキカタバミ、オオイヌノフグリ、

1輪だけ開花カラスノエンドウ、春の足音が聞こえるようです。