2020年 ジャコウアゲハの飼育記録 さいたま市

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笹目川自生地に午後、訪ねて馬の鈴草を眺めていると葉裏に3齢の幼虫がぶら下がっているんで確認すると、

三角形の10㎜程のカメムシに似た扁平の虫に襲われ頭部か、臀部か解らないが咥えられていた。

数日の間に葉裏に1齢の幼虫が死んでぶら下がっていたのはこれが原因か。

ジャコウアゲハの幼虫は馬の鈴草の毒を身体に蓄積しているので虫に襲われないとの定説が崩れそうだ。

   623蝶の飼育を始める

草刈が始まる、午後に自生地の法面の幼虫3匹を天端のコンクリト壁際の鈴草に移動し、

セイタカアワダチソウの葉裏の蛹を空家になった紙フロートに入れ、

産卵の卵30個は馬の鈴草ごと自宅に持って帰り不織布(マスク)に茎を包み水に浸した置く。

   630

自宅に持ち帰った卵の内6匹が孵化し10個の卵が未孵化になっている。孵化率37.5

  716

金網柵で脱皮中の蛹の頭にに蜂が襲い、追い払ったものの蛹は絶命。

   718 自宅の馬の鈴草に産卵を確認

金網柵で蛹になったばかりを蜂が襲っている所に遭遇、助ける事はできず。

自宅の八号鉢の馬の鈴草の葉裏に産卵を確認、15個の卵を数える。

近所の子供が数日前に蝶の飛んでいる姿を見ているので、孵化は26日頃か。

   724日  自宅のジャコウアゲハの孵化を確認(産卵から7日目) 

昨日から今朝の早朝に八号鉢のジャコウアゲハの孵化が始り、数えて15匹程の幼虫が蠢いていた。

自生地から2匹の蛹を救助し自宅に持帰る。これまで紙フロートに収めていた蛹に両面テープを細く切り

蛹と支え棒に貼付け見た、紙フロートより簡単なので、問題がなければ今後この方法を使う。

  727 孵化から3日目(2齢)

24日に3㎜から4㎜程の幼虫が今朝は6㎜から8㎜程に成長し中央の白輪が目立つようになっている。

幼虫は現在2齢、数は目測で12匹。

   730日  孵化から7日目3齢の前か 930

曇空の湿度の高い時間、ほとんどの幼虫が同じ姿で動かない。

動きが止まる直前に1匹の幼虫が頭を左右に激しく揺らしているのを確認する。

3齢に入る前の眠り状態に入ったのだろうか。

   731日 自宅で産卵した幼虫を移動。

3齢を迎えた幼虫20匹を外環下遊歩道、南高前ケヤキの根元に移動する、10匹は残す。

   82日  自宅の馬の鈴草に別の孵化を見つける。

27日に見つけた発泡箱とプランター、八号鉢で今朝各1匹の孵化を確認、孵化も羽化も早朝行うを知る。

始めの24日の孵化から8日も過ぎていて、同時産卵では無いと思うが、2度目の産卵の数が少ない。外環下南高前遊歩道のケヤキの根元の馬の鈴草に産卵が見られたが、移動した幼虫は10匹に減っていた。

 孵化から10日目 自宅の幼虫の4齢の脱皮を確認する

  83日  孵化から11日目 自宅の幼虫の様子

幼虫の大きさは25㎜から35㎜、10匹で大半は30㎜から35㎜の5齢と確認する

外環下南高前遊歩道のケヤキの根元の馬の鈴草に移動した幼虫は4匹に減っていた。 +          

  84日 孵化から12日目 バケツの中の鈴草の餌がない。

早朝にバケツの中を覗いたら餌の鈴草が食い尽くされ、少々の茎が残るのみとなっている。

10時頃自宅で雌のジャコウアゲハを飛翔を確認する。

早々に自宅の鈴草をバケツに入れる。自生地の除草後、荒川土手に鈴草を摘みに行く。 

   85日 孵化して13日目

 バケツの中の幼虫の前長は35㎜から40㎜になっている。5齢。

昨日採取した馬の鈴草を夕方までに1日半で食べ尽した、自分の予想は終齢まで採取した積りが予定外。

外環下南高前遊歩道のケヤキの根元の馬の鈴草に移動した幼虫は1匹しか見つかられない。

 

  86日 育成している幼虫の前蛹第一号(孵化14日目)

朝6時起きで荒川堤に食草摘みに出掛ける。

   87日 中一日過ぎた早朝に蛹。(孵化15日目)

5日夜に前蛹になった幼虫が中一日過ぎた早朝に蛹になっていた。

9時過ぎにジャコウアゲハの雌が飛翔、自宅の養成中の馬の鈴草に産卵を確認する。 

外環下南高前遊歩道の欅の根元の馬の鈴草に移動した幼虫は前蛹か蛹になっているはずだが見つからず。

幼虫が大きくなり鳥に捕食された模様。

   88日 朝、自宅の幼虫はこれまで9匹が前蛹になった。(孵化16日目)

   89日 蛹を羽化棒に落下させてしまう。(孵化17日目)

バケツの中の蛹を羽化棒に接着している最中に、過失で1匹を砂利の上に落し頭部から黄色い体液が出てしまう、羽化は不可能と思うが別にして結果を見る。

夕方にバケツ内と八号鉢の前蛹が蛹化していた。これで蛹化した数は11匹になった。

   810日 (孵化18日目)

早朝、バケツ内の幼虫が2匹前蛹になっている。

   811日 (孵化19日目)

早朝、バケツ内の2匹前蛹の内の1匹が14番目の蛹になった。

   812日 (孵化20日目)

最後に残った前蛹が早朝に蛹になった。

蛹の内の1番~11番までは初めの産卵、1215番までは後からの産卵で4匹は幼虫の時に色が黄色。

自宅の馬の鈴草に産卵した卵が孵化し小さな幼虫が蠢きだし始めた。

  814日 幼虫の色と蛹の色( 孵化22日目 蛹化から7日)自生地天端に幼虫の死骸

中曽根橋下流の馬の鈴草自生地の天端に10数匹の3齢から5齢迄の幼虫の死骸があった。

豪雨で法面からの避難の途中で絶命か、この所の猛暑に負けてしまったかは不明、餌切れとは思えない。

   817 蛹化11日目で最初の羽化、雌雄2匹( 孵化25日目 )

   818 蛹化12日目で羽化、雌2匹( 孵化26日目 ) 

520分段ボール箱を覗いたら蛹化から3番目が雌は羽化を終えていた。

   819日 蛹化12日目で羽化、雄1匹 蛹化11日目で羽化、雌雄2匹( 孵化27日目 )

8日に蛹になった1匹が朝6時には養成箱で雄が羽化していた。

朝の散歩から戻った7時過ぎ、7日と8日に蛹化した2匹が羽化をしていた、雌雄各1匹。

   820日 11日目で羽化、9日に蛹になった2頭が羽化 羽化計9匹( 孵化28日目 )

1匹は雌、残りは雄の胴体に雌の翅、右側の翅が伸びずに縮れたままで羽ばたいても舞い上がることが出来ない。夕方の中曽根橋自生地の楠の下の植込みに乗せる。

   821日 羽化は無し

   822 3匹が羽化( 孵化29日目一匹と孵化272匹)羽化計12

   824日    3匹が羽化( 孵化29日目 )羽化計15

7/23から24日に掛けて産卵し、7/27日に孵化し残こった残した幼虫5匹の内、蛹の最後の3匹が6時過ぎと9時頃羽化をしていた。最初に羽化したのは雌で、左側の後尾翅の長さが短い、9時頃に羽化したのは雌雄で双方元気。 蛹になったのが11日、孵化迄13日を要している。

 

2世代 産卵(7/17)から31日~35日で羽化。7/17産卵 7/24孵化 8/7蛹 8/1724羽化

    918日  第21匹目が蛹に

午前中に雌のジャコウアゲハが自宅の馬の鈴草に飛来8号鉢と5号鉢に産卵、8個の卵を産み付ける。

     920日  第21匹が蛹になる、計2

朝バケツの中の幼虫は2匹が瓶び残された茎を食べている。

8号鉢から食草に2茎刈取り、バケツの中のガラス瓶に挿す。

終齢を迎えた幼虫がバケツの蓋の網に止まり、緑色の液体の糞を沢山だし全長が半分程になり、

前蛹の支度に入った、これまで黒い液体の糞と思っていたが緑色が正解の様だ。

2匹はバケツの底と上縁をぐるぐる動き回って前蛹になる場所を探している様だ。

 

     921日 第23匹目が蛹になる、

     922日 第2号  

午前中に荒川土手に行き、食草としての馬の鈴草を刈取に行き、自宅に摘んで帰り、

ガラス瓶に挿してバケツに入れ、発泡箱やプランターから7匹をバケツに移す。

    923日   18日産卵の孵化

A5号鉢に朝2匹の孵化を確認、 抜け殻を食べている。

    924日    18日産卵の孵化

早朝バケツの中の蛹が4匹になり残るは1匹が脱走寸前で確保。

18日に1個だけ産卵した8号鉢の卵が孵化している。

     925日  第26匹目が蛹に

早朝18日に産卵した5号鉢の卵が7日で孵化していた。

18日から順次、蛹になった6匹を回収し部屋の中で羽化までの変化を観察する。

回収した6個の蛹の固定する帯糸が白と黒色があるのを見つける。

6匹の内2匹か黒糸で固定しているが蛹の色を見ると白糸の蛹より黒糸の蛹が濃い色をしている。

 

     930A5号鉢産卵

630分時点で自生地ではジャコウアゲハの飛舞は見られず。 

自宅で植生している馬の鈴草に産卵し10日孵化し18日に蛹になった1号が朝見ると全体に黄緑色に変色している、今日明日の羽化になりそうだ。明日の羽化だと孵化から羽化迄22日の経過日数となる、

     101日   

922日にバケツに住替えた幼虫が40㎜程に成長して終齢(5)を迎え前蛹を待ち望んでいる。

瓶側面に昨日から留まっている幼虫1匹は前蛹の傾向と思われる。

     102日  9/18蛹の1匹めが羽化し自生地に放す。

     104日 曇  第三号の蛹と幼虫 

14時過ぎ段ボール養成箱の中に雌の蛹、今日二匹目が羽化していた、蛹から13日目。

羽化は早朝と認識していたが、この考えは間違えのようだ。認識を改め無ければならない。

     105日  2号自宅から二匹羽化し飛び立つ

第二号920日以後に蛹になった6匹の内、早朝に養成箱を覗くと羽化した雌蝶が二匹になっている。

一匹は今朝羽化したようだ、箱を開けると昨日羽化した蝶が飛出し、

今朝羽化した蝶は11時ころに飛び立った。

105日が最後の羽化になった。

1年間の放蝶数20頭。

 

1113日 

 夏場は中1日程で蛹になるのだが越冬蛹は全てが遅いようである、蛹の数が15匹になる。

   

 

 

総括

夏期 2世代 産卵(7/17)から31日~35日で羽化。7/17産卵 7/24孵化 8/7蛹 8/17羽化

産卵の日付けは不明だが(7日)7月24日孵化から羽化迄29日、産卵から羽化迄36日と記録。

段ボール飼育箱で育てたジャコウアゲハ15頭全てが羽化に成功、

自然界からの隔離し外敵から守る事で産卵から100%の羽化率になったが、少数であったから可

能で、個体数が増えれば馬の鈴草の食草を集めることが出来なくなる。

15匹と検体は少ないが自然界から隔離し、外敵から守れば、ほぼ100%羽化する事が示された。

 8月24日羽化後の殻蛹