笹目川の野草Ⅱ春の花 撮影日2017~2022-3/28
春の七草の詠は平安時代に読まれ、室町時代、四辻善成「河海抄」にも読まれている。
当時の七草は「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」で
「ゴギョウはハハコグサ、ホトケノザはコオニタビラコ」に変名になっている。
植物の分類で「科」「属」を記入しているが、調べる資料により違いがある。
よって、多数の方を採用している。
3/19-20 ステージ広場
オオキバナカタバミ カタバミ科カタバミ属 南アフリカ原産外来種 多年草
1980年代に観賞用で輸入されたものが野外に逸出。
葉は3出吹くよう。葉には紫褐色の斑点が多数つく。
花径は3~4㎝葉弁は5枚で、鮮やかな黄色を呈する。花期は3~5月
3/20-19 ステージ広場
ハナニラ ネギ科ハナニラ属 南アメリカ原産外来種 多年草 花期3~4月
科名はネギ科、ユリ科、ヒガンバナ科など図書、ホームページに書かれている。
明治時代に観賞用として導入され、葉にはニラやネギのような匂いがあり、このことから名付けられる。
花径は3㎝程、白色から淡紫色の6弁花、花弁中央に紫色のスジが目立つ。
園芸種ゆえ花の色は紫、ピンクなどがあるが、笹目川は白色のみ。
3/20-2019 左岸上流
ショカツサイ アブラナ科ショカツサイ属 中国北部原産外来種 越年草 花期3∼6月
別名、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ、ハナダイコン等がある。江戸時代に渡来。
由来は三国志の軍師の一人、諸葛孔明が出陣の先々で食料としてこの種を蒔いたことから。
花色は淡紫色、時として笹目川では白花が咲く。
食用として茎と葉を別々に茹でる手間を惜しまなければ、食用草になる、味は無味に近い。
3/20-2017 内谷橋下流
コオニタビラコ キク科ヤブタビラ属 在来種 越年草 花期3~5月
頭花は黄色、直径1㎝、6∼9個の舌状花。
春の七草のに詠われている「仏の座」は田平子の事で
スーパーで販売されている七草はコオニタタビラコが使われている。
3/24-2018 内谷排水路
姫リュウキンカ キンポウゲ科キンポウゲ属 ヨーロッパ原産外来種
多年草 花期3~4月 内谷排水路付近の水辺で多く見られる。
花径は2~5㎝、春には次々7~12個の花被片がある黄色の艶のある花を咲かせる。
3/25-2018笹目川そこかしこ
ハルジオン キク科ムカシヨモギ属 北アメリカ原産外来種 日本侵略生物ワースト100
大正時代に園芸植物として渡来、多年草 花木4~5月 花径3㎝ 花色 白色から薄桃色、
笹目川では五月の中旬に入れ替わる。ハルジオンとヒメジョンは似通っていて花びらで見分けるか、茎の抱く葉で見極める、因みに「春は抱き、姫は抱かず」
食草としても天ぷらやおしたし、あえ物に用いられる。
3/27-2022左岸ステージ広場
ノミノツヅリ ナデシコ科ノミノツヅリ属 在来種 越年草 花期3~5月
ナデシコ科雑草 花は上向きで五弁の萼と花弁を大きく開く、直径7㎜
花 白色5弁花。遊歩道などにも見られ、コンクリの隙間からでも出てくる。
ツクシ トクサ科トクサ属 在来種 シダ植物の雑草
スギナにくっついて出てくることから「つく子」、袴の部分を継いでいるように
見えるから「継く子」となった説が有力。(ウイキペディア)
養茎をスギナ、春に出現する胞子茎をツクシと呼ぶ。
春の山菜として親しまれている、胞子穂から胞子嚢と袴を取り除くことが大変。
飲用や薬用にも用いられている。
関東タンポポ キク科タンポポ属多年草 在来種 花期3∼5月
関東タンポポと関西タンポポは同じ日本タンポポ、存在する場所で
関東、関西と呼ばれタンポポには西洋タンポポも笹目川には生息している。
日本タンポポと西洋タンポポの違いは外総苞片が反返りがないのは、
日本タンポポ、反返りは西洋タンポポ。
ムスカリ ツルボ亜科ムスカリ属 地中海沿岸原産外来種 多年草 花期3∼4月
名の由来はギリシャ語ムスクの事であり麝香の事であり、一部のムスカリが、
ジャコウの匂いがする為に名付けられた。花茎は15∼20㎝、上部の短い総状花序に12~20個の3㎜程の壺形の花を下向きに咲く。 笹目川では減りつつある。