志摩国一の宮 伊射波神社(鳥羽市) | うさみーの御朱印御首題✿歴史散歩

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全国各地、といっても関西圏が多いですが、を旅してお寺や神社で御朱印や御首題を頂いた記録です。
コロナもようやく落ち着いたのであちこち出没再開しています。記事はのんびり不定期に書いております。

伊射波神社(いざわじんじゃ)

▶御祭神:稚日女尊(わかひめのみこと)

伊佐波登美命(いざわとみのみこと)など

▶三重県鳥羽市安楽島町字加布良古1210

▶志摩国一の宮

 

稚日女尊は天照大神に仕えた神で、神功皇后が三韓征伐に向かう際に当地に現れ、兵庫県の生田神社に鎮座する前は当社に鎮座していたそうです。
加布良古崎という岬の先端に稚日女尊を祀って海上の守護神としたのが起源とされ、伊雑宮と共に志摩国一の宮とされています。江戸時代末期の安政元年の大地震と大津波で大きな被害を受けましたが、1976年に本殿・拝殿が造営され、2001年に神明造りの本殿・拝殿が現在地に遷座され造営されました。

 

 

鳥羽駅から地域バスが出ていますが本数が少なく、最寄りの「安楽島」というバス停から徒歩40分ほどかかるので時間を合わせるのが難しいところです。私は行きはタクシー、帰りは地域バスで鳥羽駅に戻りました。

 

竹やぶの中だったり、山道だったりひと気の無い寂しい細い道でしたが、きちんと案内がところどころに設置されていたので頼りになりました。

 

 
しばらく歩くと真ん中あたりでしょうか、急にパーッと視界が開けて青い海が現れます。
 
 
 
 
 
その海岸線に一ノ鳥居があります。ここから更に岬の先に向かって山道を登ります。
 
 
鳥居の裏から海岸線を見たところ。
 
 
こんな感じの山道ですが石畳が敷かれていました。実は並行して舗装された道もあるのですが、こちらの参道のほうが雰囲気が味わえそうです。
 
 
ちょっとボケてしまいましたが二の鳥居。さすがにこのへんまで来ると疲れていたのでしょうか。帰りのバスの時刻もありますしね。
 
 
岬の先端に社地が開けて拝殿とその奥の本殿が見えます。
 
 
手水舎。
 
 
脇から奥の本殿を見たところ。
 
 
 
岬の先端ですが木立に囲まれているので、こうした隙間から海が見えないとどういう場所に立っているのか分かりづらくはあります。ハート型の窓らしいのですが、ちょっと崩れてしまっているのでしょうか。
 
 
社殿とは別に領有神を祀った場所がありました。ここの石を当地の領民たちは持ち帰って船霊として船の中で奉安し豊漁を祈り、戻ってきたら石を増やして社地に還す習わしだったそうです。
 
 
日本の原始的な自然信仰の祭祀の形でしょうか。
 
 
拝殿の中に書き置きが無人売店形式で置かれていました。
たまたま神職さんらしき方がいて挨拶をしたのですが、忙しそうにされていて直書きをお願いできるような雰囲気では無かったので諦めました。参道と並行して舗装された道があるので神社まで車で来られるようですが、一般車両は立ち入り禁止のようでした。