巷では『ハイウェイの堕天使』が公開されている最中、私は早速来年の30作目について予想してみます。と言っても、劇場版名探偵コナンのシリーズでは節目となり、また原作者の青山剛昌先生から既に公言している情報が今回のポスプロシーン(公開決定映像)と合致していることもあり、例年以上に盛り上がりを見せているのです。
まあ原作ファンが最も盛り上がりそうなカップリング、新一と蘭のコンビが来年の30作目でとうとうメインを張ることになるのだからそりゃそうだよねとしか。ここで今盛り上がらなかったら、「国民的アニメ」としてのレッテルを持つ『名探偵コナン』シリーズの威信にかかりますよ。
……てなわけでそんな「劇場版名探偵コナン」第30作目を予想してみます。あくまで個人的な予想なので、参考までに。
(※ネタバレ注意です。まだ映画をご覧になられて居ない方はご注意ください)
1.2027年公開決定映像について
最初に情報をまとめてみます。
前置きを軽く説明すると、「劇場版名探偵コナン」シリーズは毎年「〇〇年GW公開決定!」という映像がヒントと共に1番最後で解禁されることが多いのです。そのヒントが来年の映画でメインを張る登場人物に繋がるので、ファンの皆はもしかしたら内容以上にこちらを楽しみにされている方が多いのではないかと思うのです。
さて、その公開決定映像について、今年の場合はどうなったかと言いますと……。
映像の舞台はロンドンのビックベン。流れた台詞は「名探偵コナン」で語ることは欠かせない、屈指の名場面となるあの台詞。ここで私の曖昧な記憶から書き出されるものより、引用した方が早いので引用します。
映されたロンドンの時計台「ビッグ・ベン」。そのチャイムが鳴り響く中、蘭が新一に「探偵なら、私の心ぐらい推理しなさいよ!!」と言い放つ台詞が流れる。これはシリーズの伝説回、「ホームズの黙示録」の中で描かれる工藤新一の告白シーンのやり取りである。(『【ネタバレあり】『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』次回作は? 30作目の予告を考察』(リアルサウンド映画部, 2026.04.11 19:45)
ここだけでも震える方々は多く居ると思います。はい。そのうち私もその一人です。
2.第30作目について
さて上記の映像から予想してみますが、少々ここで前置きを。
実を言えば『ハロウィンの花嫁』~現在公開されている『ハイウェイの堕天使』までの作品は全て、意図的に第1作目から順にオマージュされている、つまり意識されていることがファンの間で多く囁かれているのです。
どういうことかと言えば、まず『ハロウィンの花嫁』は第1作目の『時計じかけの摩天楼』を意識するかのように「爆弾」、次に『黒鉄の魚影』は第2作目の『14番目の標的』を意識するかのように「人工呼吸」、『100万ドルの五稜星』は第3作目の『世紀末の奇術師』を意識して「怪盗」、昨年公開された『隻眼の残像』は第4作目の『瞳の中の暗殺者』を意識し「瞳」、そして今年公開の『ハイウェイの堕天使』は第5作目『天国へのカウントダウン』を意識し「飛び降り脱出」。ここまで来て偶然はない。
来年に控えている来年の30作目は第6作目、『ベイカー街の亡霊』を意識することは確実だろうと誰もが思っております。つまり、ロンドンを舞台に、シャーロック・ホームズ、あわよくば原点回帰の作品であることは間違いないであろう。
で、そこから更に物語について考察を深めていきます。今年解禁された公開決定映像で明かされた事実から察して、ロンドンを舞台に、いよいよ工藤家の掘り下げが始まるのではないかということ。そこにシャーロック・ホームズ的展開を入れてくるのではという予想は容易に立てやすい上、工藤家の掘り下げについてもあるのではなかろうか。
また、その工藤家の掘り下げについて検討をしてみるならば、その掘り下げに「組織」の幹部であるベルモットが深く関与してくるのではないかということ。もしもベルモットが単独で準メインに昇格することになれば、「組織」の登場は必然的にあり得る話ですし、あわよくば「組織」のボスも登場する可能性も微レ存。
で、そのベルモットに触れられるとなれば、必然的に赤井家、特に赤井秀一の両親でもあるメアリー世良と務武も登場する確率は高いのではないか。ここまで考えられるとすれば、原作者の青山剛昌先生が言う「とんでもない作品」が如何に「とんでもない」ことになるのではないかと思う。
これを物語ベースに落とし込みながら、如何に『ベイカー街の亡霊』を意図的に演出するか。これは以前、『ゼロの執行人』・『黒鉄の魚影』で監督を務めた立川譲監督が仰られていた発言として、「工藤家についてやってみたい」と残している。また、コナンと全く関連性のないのだが、スパコン富岳の話題について触れられていたため、もしかしなくても来年の30作目は「AI」をテーマ、もしくは「VR」(=仮想現実)をテーマにした作品になるのではないか。
まとめると、劇場版第30作目はある意味原作の最大となる転換点になるのではないかと思う。久しぶりにコナンと優作が邂逅したかと思えば、VRで再現された19世紀のロンドンと現在地の交互で事件が巻き起こされる。それらの事件を紐解いていけば、工藤家について、ベルモットの謎、赤井務武の行方、そして「組織」の全貌が劇場版第30作目で明らかになるのではないかと思うのです。
……そりゃ、原作者の青山先生は「とんでもない作品」になるって言うよな。たまげるわ。
内容的に検討すれば上記の通りになるかも知れないけど、ここで注目をしておきたいのが主題歌の動向。『ハロウィンの花嫁』から現在の作品に関して、ほぼファンの予想とは反するアーティストを起用する方針を採っており、かつ作品の雰囲気と合致するようなものばかりでした。あと余談で考えると、『隻眼の残像』と『ハイウェイの堕天使』の主題歌でSME系レーベルが2連続担当になっている点からも、例年通りの主題歌傾向に反している事実。
そう考えた時、第30作目の主題歌はB'zではない可能性が高い。その理由の1つに、『黒鉄の魚影』の主題歌を担当したスピッツが挙げられる。あちらの作品は「組織」が登場することからB'z起用が望まれたのだが、結果は異なり、意外な起用としながらも高評価を得た主題歌であった。その主題歌を横目に見ながら検討すると、第30作目の主題歌は「ベルモット」に軸を置いた主題歌になるのではなかろうか。つまり、女性アーティストが担当する可能性が非常に高い。
あと、「劇場版名探偵コナン」はアーティストどうしなどの繋がりを重要視している、そんなシリーズ作品だと個人的に思っているので(aiko→King Gnuがその例)、その繋がりも含めて検討するなら、第30作目の主題歌を担当するのは「MISIAと何らかの繋がりがある女性アーティスト」ということになり得る。
aiko→King Gnuの例を考えてみよう。aikoは50代で、King Gnuは平均30代。20歳程度の年の差。このことを踏まえて考えると、MISIAとは年の差が離れている若年層の女性アーティストになることが予想される。年齢もしくは平均が20代……女性アーティストを考えた時、恐らく「Little Glee Monster」(リトグリ)が主題歌を担当するのではないかと思います。
3.まとめ
以上のようにまとめると……
〇第30作目でメインを張る人物:工藤家・ベルモット・赤井家(特に赤井務武)
〇舞台設定:19世紀ロンドン(→シャーロック・ホームズ)、現代
〇テーマ:AI(人工知能) or VR(仮想現実) or AR(拡張現実)
〇監督・脚本:立川譲監督×櫻井武晴脚本
〇主題歌:Little Glee Monster(Sony Music Labels)※本命予想
と言ったところかな。本気で日本アカデミー賞を狙いに来てると思います。