第1話・第2話連続での放送。このままのクオリティーを維持することができれば、アニメーション担当している会社の株が上がりそうだな……。それにしても、第1話・第2話連続放送って『薬屋のひとりごと』並みの力の入れようだなあと。

 

 

第1話・第2話連続での内容は、いわゆる「ナイトミュージアム事件」の話。この事件は原作で何度か名前が挙がっていたものの、なかなか一つの話としてはなかった話だったので、こうしてアニメとして見られるのはとても嬉しい。というより、こういうアニメオリジナル話をしてくれるの、大好物すぎて笑える。

 

それで、この事件は単純明快な概要なんだけど、「青い血液」と「獣のような生き物にまるで食い千切られた左脚」という二つの事実のせいで色々とややこしくさせてるんだよね。話としては特別複雑じゃないんだけど、どこかこの二つのせいで難しくさせているというか。

 

まあだけど、二つのうち前者に関しては被害者本人の体質によるものだから、あんまり事件と絡むことはないんだけどね。どっちかというと後者の事実が事件を余計にこじらせているようなもので。そりゃ普通の人=小鳥遊先生や鴻ノ池が戸惑う訳なんですよ。(けど鷹央先生だけは異なり、そういう謎に直面したときは決まって目を光らせる。だからか、小鳥遊先生は「ああ、またか……」というような表情をしていたんですね)

 

ちなみに、「ナイトミュージアム事件」とは直接関係の無い話なんだけど、鷹央先生のディスプレイに映し出されていた「大宙神光教」とか、「楯石希津奈」の名前とか、後々の展開になりそうだなあと関心深くなってました。前者は鷹央先生と小鳥遊先生の最初を描いた『スフィアの死天使』に出てくる宗教組織、後者は『久遠の檻』に出てくる最重要人物。はてはて、この二つはいずれ物語に関わるのだろうか……。

 

でもまあ、オープニング映像に『火焔の凶器』と思しき光景であったり、小鳥遊先生の所有する車が初代のものとかを考えると、物語構成は今回みたく、2話連続の事件が挟むんだろうなあと考えられる。多分、『推理カルテ』の方で収録されている短編と『事件カルテ』の二つを交互に挟み込むのかなと。……となれば、アニメ版『天久鷹央の推理カルテ』を制作陣はつくろうと画策している感じか。原作者が直接関わるアニメだし、恐らくそうなるのだろうな。

 

一通り書いてみたけどこんな感じだろうか。次回の話は「閃光の中へ」という『推理カルテ』の方に収録されている短編だし、一話完結になりそう。