相反する2人の決闘。熱い話でした。

 

感想を述べる前に言うことがあるんだけど、最近のガッチャードって「お、良いじゃん→何してんの? →お、良いじゃん→何してんの?」の繰り返しだから、ここらで挽回して欲しいなぁと密かに思っています。まあ、話の内容とか扱っているテーマが良いだけに、勝手に暴走して駄作化しないでくれと勝手に願っているばかりなんですが……。

 

今回の話は宝太郎対スパナの話でした。この2人、序盤から最後までずっと相反する性格の持ち主だったし、互いに信頼があるのかと思えばそうではなく、恋愛的に言えば「片想い」をずっとしてきている感じがしました。

で、今回の話でその関係性が遂に爆発するという。

 

もとより、宝太郎はずっと「ケミーと人間の共生」を願っていたし、スパナも同様に彼と似たような思いを願っていた……というよりは、「ケミーと人間を共生した上、後々廃棄する」という目的があったんでしょう。その目的が今回、ガエリヤの策略によりかなり早められたということになるのかな。

 

ここの目的について作中ではかなりぼかされているけど、あんまり明確にして欲しくない感じがする。この目的を公にしてしまったら、「あ、なんだ~。結局宝太郎とスパナって同じ目的持ってるじゃん」という結論になりそうで怖いし、ケミーの扱いがぞんざいになりそうで怖いんよね。まあ言ってしまうと、そのケミーによって人間の見え隠れしていた部分が見えてしまうことになるし、この作品の大本である「人間の悪意」を覆されてしまう感は個人的にある。

 

で、スパナが失踪してしまうラストは結構良い。元々彼は仲間と一緒に行動するのは”らしくない”行動だから、失踪する選択肢は意外でありながらもベタなところを突いてきた感じ。こういうところなんですよ、ガッチャードの面白さって。

 

ちなみに次回はりんねとアトロポスを主軸にした話だそうです。なんとまあアトロポスのモデルがりんねという……。薄々は気づいていたけど、おおっぴらに出されると驚くものはある感じだね。