この話のメッセージとして、「たとえ絶望に立たされたとしても、最後まで絶対に諦めるな。諦めたとしても仲間が居る限り、絶対に自分はいる」という感じですかね。めちゃくちゃ明るくてびっくりしました。

 

前半部分は仲間達がギギストと戦っている最中、宝太郎は謎のケミーと卵の殻で今までの日々を振り返っていましたとさ。ここの場面は今までの話を振り返りつつ、宝太郎がどんな人だったのか改めて再確認できたから良かった。これが尚更、内田氏による脚本だから宝太郎が今までより光って見えるよね。

 

宝太郎は仲間が居たからこそ、そして何より母親が居たからこそ「自分」という存在が居られた。それを思い出すのはベタな展開なんだけど、そこに謎のケミーと一緒に外に出るところまでが意外な展開だなぁって思う。普通はそこまでしないじゃん? でもそうしないのが彼の人格であり優しさなんだなって。本当にケミーのことが好きだからこそ行動できるものであり、手に入れられる力でもある。

 

だからか、謎のケミー=ニジゴンは宝太郎と一緒に外に出ようと誘われた途端、意外な顔を見せたのは彼にとって想定外なんだろうね。今まで傷を負ってきた宝太郎を見て、ニジゴンは「もう良いからずっと卵の殻に閉じこもろう?」と言った。なぜなら、彼も又ケミーだし、マルガム化される恐れがあると感じていたから。その恐怖感でニジゴンはずっと殻に閉じこもっていた。誰かの助けなくあのまま殻に閉じこもる気だったんだろうな、宝太郎が居なければ。

 

というわけで、かくして宝太郎は新たな力を手にしてレインボーガッチャードになりましたとさ。後半の部分はほぼ催促要素なんで特に触れることないんだけど、りんねと銀杏の関係性に少し意外だなぁって思う。同性だから? という点もあると思うけど、「まさか銀杏がりんねを鼓舞させる」なんて思わなかったんだもん。今までミナト先生だったからか、そこは少し驚いた。

 

・まとめ

というわけでの38話でした。残り数話でりんねとスパナを掘り下げるかと思いきや、後はケミー収拾の話に当てるそうでした。