・物語

期待値ゼロ。ただ「怪獣が発生する世界観」が少しだけ斬新性のある設定のもと、ありきたりでエモエモな物語が続く話でした。そんなに突出した面白さはないし、この作品に斬新性を求めるのは違うなと。
 
 
まず言いたいこととして、「怪獣が発生する現代日本」という設定。この設定は特撮で何度か見掛けた設定だし、私からしたらあんまり真新しさはないんだよね。「怪獣が発生しました!」→「怪獣倒します!」は当然の通りだから良いとしても、その怪獣を倒す部隊がまだ民間人が残っているかも知れないというのに、そう簡単に武器を使っちゃいけないと思うんですわ。でないと何かしらの重大事故が起こってもおかしくはないし、誤って民間人射殺っていうこともありなくはないはずだし。
 
言っちゃえば、「都合主義」的な側面がそこに含まれているってことのよね。創作ってどうしても都合主義的なものになりがちだけど、そこにリアリティ性を含めれば都合主義なんて最小限に抑えられると思うし、絶対面白くなると思うんですよ。でもこの作品って武器使用の前に民間人確認の工程を取っていない時点、「ああこれ……」ってなりましたもん。なにこれ。
 
ただ作画は日本らしくなくてよい感じ。恐らく海外受けを狙っていると思うし(何せOP・ED主題歌が共に海外アーティスト)、どっちかというと「日本が作った海外アニメ」という感じがする。こういうのって、何だか海外の人好きそうじゃん?(偏見)
でも日本国内で受けると思えば多分途中で脱落する人が増えると思うし(実際原作の方は「つまらない」と感じる人が一定数存在するらしく、脱落者も存在するらしい)、だとするならアニメはワンクールでしか作られない可能性が高いよね。
 
海外人気だけじゃどうも維持できないと思うんですよ。国内で人気がないのに、海外で人気があるからその後も作ります……じゃあ多分儲からないし観られないと思うんです。多分ネトフリとか海外配信サービス独占で続編やら、スピンオフが作られていきそうな予感。
 
設定で一先ず言いたいこととしてはこんな感じ。あんまり期待できないけど、登場人物どうしのドラマだったら別に期待できるっちゃ期待できる。
 
主人公が防衛隊に憧れる後輩を見て、もう一度夢を追うのはベタながらも良いセンスだと思うし、その後の物語でなかなかいい話が描かれるのでは? と思う。ただその設定も言ってしまえば斬新性があまりなく、どちらかというとありきたりだからあんまり期待はできない。
 
それに幼馴染みと約束した設定はあまりに既視感溢れすぎだし、もっと良い設定があったのではないか……? と個人的に思う。別に良いんだけど、もっと良いスバイスがあっても良かったんじゃないかって思う。
 
ただ最後に主人公が怪獣になったということは意外性があって良き。以上。
 

・まとめ

この先面白いかつまらないかに転ぶかは原作次第、もしくはアニメーション会社にかかってくると思うかな。既視感溢れまくりだからあんまり言うことはない。