・物語

ちょっと……また不穏な展開で終わるの止めて下さいよ……。心臓が持たない……。
 
前半は特に語ることはないんだけど、この話では猫猫について少し語られた印象。前半に登場した猫猫の母親は梅毒に冒されて、今は六娼館の離れにいるらしい。まあ、娼館に務める女性達は自らの身体を男性に売り、かつ男性と性行為をするものだから仕方ないよなぁって思うし、そこに潜む性病なんて防ぎようがない。現代はその性病、特に梅毒について適切な対策をしっかりと取っていれば感染することはないんだけど、取っていなければ感染するし、早期での発見がなければ完治は難しい。
 
それはあくまで現代に限った話。猫猫のいるような時代はまだ治療法が確立されていないと思うし、感染したらもうそこまでだと思われかねないし、猫猫の云うとおり溝に捨てられる人生を辿ってしまうことになる。その意味では、この女性は離れにいるだけまだマシだし、自分の娘(薬師)から治療が継続されているとなれば、結構幸運なのではないかな……? と思う。
 
あとは子を孕ますことも決してやってはいけないことだね。子を孕ました時点、その妓女は「売り物」としての価値が低くなるわけだし……猫猫が正しく云うとおりだと思います。
 
だから、猫猫の母親は自分の娘──猫猫を殺そうとした。猫猫が居なければ、猫猫を孕ませなければ自分は梅毒に感染することはなく、妓女を続けることも出来た。が、現実は異なり……自分は梅毒に感染し、猫猫も居る。そんな自分に嫌気が差し、猫猫を殺そうとした。まあ、絶望に落ちた人がやりそうなことです。
 
じゃあ、当然母親を孕ませた人物(男性)は誰かと言えば、羅漢という。彼については前半は言葉でしか出てきてないし、後半は壬氏と会う形で登場してきてないし。これまでの話からもそうなんだけど、猫猫に会いたがっていそうだけど実際に会えないって感じがして……関係的に悪そうだなぁって薄々感じてた。その関係性が少し明るみに出たことで「あぁやっぱり……」って思ったし、猫猫は羅漢を良く思っていないそうだし。
 
羅漢の猫猫に対する執着心は相当なものだと思うから、いつしか羅漢は猫猫と会いそうだよなぁって思ったりしてるけど、会った瞬間に猫猫はこれまでにない表情を表に出しそう。そんな気がする。
 

・まとめ

羅漢は猫猫の父親だそう。何を企んでいるんだろうか……。