中学の頃? ぐらいに映画館で観た作品をもう一度観ました。(と言いつつ、元を取ろうとしていただけなんだけどね)

 

・全体的な感想

見終わった最初の感想としては、コミカル要素に全振りしたゲーム映画って感じ。しかもこの映画の脚本ってどこかコミカルに振ってるから変っちゃ変なのよ。けど笑いに変えてるから許せてしまう。そんな映画です。
 
作中のドラマ要素はヘンテコ。まあ変な脚本の作りをしているからしょうがないと思うし、「んなことある!?」って思ったところが随所見受けられたし。けどそこも含めて笑いに変えてる時点、許せてしまう……。
 

・物語

物語自体はありがちなSFストーリー。宇宙人が地球を侵略するというありきたりな世界観設定のもと、そこにゲーム……しかも80年代のゲームという昔ながらの要素が加わっているから懐かしいなって思った。私はその時代の人ではないけど、資料映像で観たようなものばかりが連続して出てくるし(てかそれが主題だけどね)、そこは結構面白かった。
 
序盤はブレナーたちがまだ少年時代だった頃の話。ここの話は後の話で繋がってくる重要な話でありながら、スタッフロールも交えながらスムーズに話が進んでいったのは好感が持てる。ここで大幅に尺を喰ったら元も子もないしテンポ崩れるからね。仕方ないね。
 
で、ここで大きく話を握るのは「NASAが宇宙宛てに送信するあるゲーム大会の映像」ってこと。この映像がこの後の地球の運命を左右するものだし、大きくなったブレナーたちの人生を左右するもの。そして何より、まさか自分たちが身近に思っていたものが宣戦布告になるんだってこと。80年代って人々の生活が豊かだったものだし、どこか性格も皆横暴。一括りで言えば人間の悪いところが出ているって感じだし、その性格が今回の騒動の引き金になった感じ。
 
自業自得だったってこと。
 
つまり言えば、この話にある根元は全て「人間の自業自得」だってこと。自分勝手で自己中心的な性格を出していると、いつかは酷い目に遭ってしまう……という非常に良心的なSF映画ってことになる。だってそうじゃん? ゲーム大会の映像を送らなければ後の異星人との戦争にはならなかったんだし、ブレナーたちの人生も狂うことなんてなかった。
 
終盤もそう。結局異星人との戦争が終わり、ゲーマーたちを「英雄」扱いをしてその人を持ち上げる。そして祝勝会を開いてまたゲーム大会を行って、またゲーム大会の映像を送る。んでその映像を見た別の異星人が宣戦布告だと勘違いすれば……まあ、終わりのない地獄だってことはお分かりのはずです。
 
もしこの映画に続編があるとするなら、ブレナーたちゲーマーは宣戦布告だと勘違いした別の異星人と手を組み、敵側となって地球を侵略する。人間の愚かさに気がついた人達も彼らにつき、地球はいつしかゲームオーバーになる。
 
恐いね。
 

・まとめ

人間の愚かさを描写したコミカルSF映画でした。面白かったには面白かったです。