戦いメインの話。ここの場面はパーシバルたちvs闇のタリスマンではなく、シンvs闇のタリスマンのような構図で何だか面白かったです。あくまでパーシバルたちはその指示に従っているだけであり、自分の頭で動いていないだけ。まあ、戦闘経験があまりないが故にシンが指示しているだけなんですけどね。

 

・Aパート

鬱蒼とした森に遭遇するパーシバル一行。けどシンはこれを好機と考え、闇のタリスマンを迎え撃つことに。まあそうすれば、後は安心してリオネスまで行くまでだもんね。
 
それで一行はパーシバルの魔力を上手く分散、1人ずつ闇のタリスマンを迎え撃つことになるものの……まあ戦闘経験の浅い人物がいきなり格上の人物とやり合うのは得策じゃないし、どうしてもテンポがグダってしまうのは仕方ないよなぁ。どうしても読めてしまう攻撃ばかりになってしまうし、そんな攻撃ばかりを格上の人物に与えようとしたら一発で負けてしまう。
 
ただ、束になって襲いにかかったのは少し意外。でも少し考えればよくある戦法の1つでもあるし、戦闘経験少なめの人物たちがかずとなって襲えば勝てる確率は見込める。そう踏み込んだんだなぁって。
 

・Bパート

後半は残りの闇のタリスマン(2人)が襲うところ。肝心のパーシバルは魔力切れを起こして戦闘不能に陥るわ、ナシエンスは先の戦いで疲労が蓄積するし。と言ってもそんなことを言ったら全員になるわけだけど……威勢の良いアンと(なぜか一緒に戦うことになった)ドニーが対峙することに。
 
この戦いでもシンは2人に対し指示を飛ばすことになるけど……まあ敵側からしたら、「はっ??」ってなるよね。あくまで闇のタリスマンは正体の知り得ない人達なのに知っているし、その人物の性格まで知り得ている。疑問に思えても仕方ない。
 
ここの場面で特に印象的だったのはドニーかな。ずっと今まで自分の魔力は「物を浮かす」だけだと思っていたものの、今回の話で実は人を浮かすことも出来るという……テレキネシスの魔力だったことが分かったこと。多分彼は「自分は聖騎士になんてなれない」という先入観でずっとテレキネシスの魔力だなんて思わなかったんだろうね。先入観って怖い。
 
けど今回の戦いでドニーは自分の本当の魔力に気がつく。この戦いを通して彼はどのように成長するんだろうねぇ……。
 

・まとめ

戦いメインで面白かったです。次回は「シンとの別れ」となっていたけど、つい最近まで原作を読んでいた私からしたら……ああ、遂にシンの正体が明らかになるんだなぁって。だからシンとの別れなのか……。