一応澪に関する話としてターニングポイントとなった今回なんですけど、正味これまでの話と比較すると盛り上がりが少し下がった感じがします。でもまあテンポ良く話が進んでいった感じ、良しなんですが。

 

・物語

序盤は澪の過去に関する話。まあここの話で明らかになる事実──澪が実は外科医であり、医師免許を持っていたことはこれまでの第1話、第2話で薄々気づいていると思うし、そこらへんはあまり重点を置かずに描写していたのは良かったです。今更その点を描写していたら「は?」ってなって視聴者を小馬鹿にしてる感じありまくりだし。
 
(まあ、このドラマの制作陣は医療従事者に反感を買っている時点で小馬鹿にしてますが。……原作者の知念氏は除きます。無論)
 
で、彼女の姉:桜庭唯は新聞記者だったもののシムネスを患ってしまい、手術を余儀なくされてしまう。それでも彼女は懸命に残り僅かの人生を新聞記者に費やそうとするも、上司から会社を辞めさせられることに。ここで彼女の人生は一気に堕落、絶望を辿っていく……感じに。そして、彼女は人生半ばにして帰らぬ人へ。
 
ここはあまりツッコむ余地はないかな。ありがちなストーリー構成だし、悲しき過去が自分の人生に影響を与えることは当然っちゃ当然の話かも知れないし、今も尚トラウマとして自分の壁にぶち当たっているのも当然だよなぁって。ただ、そのベタなものが真っ当なドラマを作っていくことができるし、保障もできる。そんなもんですね。
 
ちなみに澪が治せない病気を治せなかったからと言って落ち込むのはバカ超えてアホだと思います。自分の力を過信過ぎて「自分は絶対だ!!」っていうこのドラマで言う竜崎みたいな姿になってる。それは流石に都合が良すぎないか?
 
ドラマは中盤へと差し掛かる。中盤の話はテンポ良く話が進んでいった感じがするけど、前よりはコミカル要素が減っていったなという印象。初話と比べればだいぶコミカル要素は減っていると思うけど、そこからどんどんとシリアスな要素を増やしていく所存なのかなぁって思う。
 
その中盤なんだけど……ここもありがちな話っちゃありがちだからあまり述べることはないね。元々付き合っていた二人が病院で再会してまた幸せな日々を送るかと思いきや、一方的に衝突して再び別れるって言うパターン。そしてまたくっつくという。ありがちだなぁって思いながら見てました。
 
ちなみに、澪がシムネス患者と向き合う際に姉と向き合ったのはナイスだと思います。姉は元々シムネス患者だったもんね。そこで心の壁にぶつかるのは当たり前なんだけど、しっかりと前を向いて行動していたのは良かったと思います。
 
最終盤は普通。心残りだった人物が実は殺されていたという事実は何度かある手法の1つだし、ありきたりだと思います。
 

・まとめ

面白かったですけど、前回と比べれば少し見劣りがちだと感じた。