明けましておめでとうございます。今年もどうかよろしくお願いします。

 

と言うわけで新年一発目のブログは考察記事です。まあと言っても、2つのドラマを見比べて考察……というより分析の記事なので、個人的な主観が多くなるかと思います。ですが、できる限り客観的に見ていきたいなと思います。

 

タイトルの通り、『アンナチュラル』と『MIU404』についてです。この2つは一部地域を除いて一挙放送、かつTVerで(今のところ)第5話まで配信されているので、改めてこの2つについて見ていきました。

私自身、この2つは好きですし、何より同じ世界観で物語が展開される時点めちゃくちゃ面白かったです。別に同じ世界観でなくても、それぞれの世界観が構築されているから見応えもあるし、キャラクターについても好感モテるし。

 

で、なぜ『MIU404』は『アンナチュラル』より話題になったか? というタイトルにしているかというと……。Wikipediaからですが、視聴率の引用をしておきます。

 

『アンナチュラル』視聴率

・平均視聴率:11.1%

・最低視聴率:9.0%(第5話)

・最高視聴率:13.3%(第10話)

 

『MIU404』視聴率

・平均視聴率:11.9%

・最低視聴率:10.2%(第4話)

・最高視聴率:14.5%(第11話)

 

ご覧の通り、両者共に平均視聴率としては高水準なのです。ただ、『アンナチュラル』の方が『MIU404』と比較して少し低めの数値となっており、若干ではあるものの負けていることに気がつくと思います。

 

なぜこのような結果となったのか? それは恐らくいくつかの理由に分けられると私個人考えているからです。

 

理由① 単純明快な物語

やはりこれに尽きます。
 
『アンナチュラル』は法医学をベースに物語が構築されていることもあり、用語などが難解で一視聴者がなかなか理解しづらいといった現状がある。(ただそれでも高視聴率が保てたのは、野木氏の力量が凄まじいということもある)その結果、最低視聴率は10%台を切る結果となり、なかなか頭を抱えてしまいがちになったと思われる。
 
しかしながら、『MIU404』は真っ当な刑事ドラマをベースに物語が構築されているため、大人のみならず、子どもなど老若男女が理解しやすく、かつ面白く見ることが出来るドラマになったと私個人は考える。それに、『MIU404』が抱える謎は現代の社会問題になぞらえて作られているものだから、1つの謎で自ら考えさせられるものもあるから、その結果10%台を切ることはなかったのではないか? と思う。(実際、外国人労働問題についてある一定程度は反響が及んだし)
 
そう言った意味だと『アンナチュラル』も社会問題を一応取り入れてはいるけど、法医学をベースにしてしまっているからあまり取り上げれているところはあまりなく、どっちかというと法医学で物語が構築されている……といった感じになっているかな。
 

理由② 好感の持てるキャラ

これについては両者言えることなんだけど、『MIU404』が特に云えることなのではないかと思って持ってきました。
 
そもそも、好感の持てるキャラでなければ見られはしないし、かと言って好感度爆上がりのキャラを作ってしまったらキャラありきのドラマとみられて見られなくなってしまうこともあるし。適度あるキャラ構成が大事だと私は思っているのです。(その辺については『SAVE THE CATSの法則』をご覧になれれば良いかと思います)
 
で、『アンナチュラル』で少し不満のあるところを挙げるとするなら、臨床検査技師の坂本誠や久部六郎のキャラかな。坂本誠は結局の所何がしたかったのかイマイチピンと来なかったし、最終話でUDIラボに戻って「???」ってなった人物。些か疑問にしている人はいないと思うけど、名作にするにはこの点を整理しないとダメなんじゃないか? と思う。彼、中堂系の「クソ」発言が気になりすぎて一度離れた人物だし。その辺のことはしっかりとして欲しい。
 
久部六郎は無味無臭かな。一応好感の持てるキャラではあるんだけど、自分の道が見えていない右往左往している人物だからこそ、無味無臭だった。その辺のことはしっかりと続きがあるなら描いて欲しい。
 
こんな感じに羅列していったけど、『MIU404』はこのような疑問はほぼ抱くことはなかったです。無駄のないキャラクター構成と物語構成、それに伏線の残し方が鮮やかで見ててホント面白かった。
 

まとめ

理由は2つほどにしておきました。いくつか理由はあるんだけど、これ以上語ってしまったら文字数が多くなり、読者側が大変になると思うので止めておきます。あと、『アンナチュラル』・『MIU404』の世界観=シェアード・ユニバースが繰り出す映画が夏に公開されるそうで。予定としては観に行くと思います。