うん、まあ普通だな。後半でシュタルクの掘り下げが入ったけど、それ以外は普通の見応えだった。そのぐらいです。全体的な感想は。

 

 

前半パートは〈剣の里〉。

その場所は以前に勇者ヒンメルたちが訪れていた場所であり、言い伝えではそのヒンメルが「世界を滅ぼす災いを撃ち払う者しか抜けない“勇者の剣”」を抜いたとされているという……。

 

だが実際は異なり、勇者の剣は抜かれていなかった。この点についてフリーレンが説明するのは当たり前の話なので突っ込まないし、予定調和すぎた。ヒンメルが本当に勇者であるならば、仲間なんて引き連れていないし、単独で魔王に立ち向かっていたと思う。だが、現実、ヒンメルは仲間を引き連れて魔王と対峙した。

 

この差は何かって云うと、勇者は「孤独」であるかという点に限ってくるよね。

サブタイトルにある「本物の勇者」って要は「孤独」に打ち勝ち、誰一人打ち負かされない存在のことだよね。つまり、そのぐらいの強さが誇っているなら、”勇者の剣”って引き抜けることができる。

 

でもそれって実を言うと理想論であり、人間は「孤独」のままだと強くならない。ていうより、弱くなりつづけるだけ。じゃあどうすれば強くなれるかというと、その方法の一つに「仲間をつくる」ことが挙げられた……こんな感じかな。

実際にヒンメルは仲間を引き連れて強くなっていた訳で、魔王を倒しているからね。その強さはどこにあるかというと、無論「仲間」がいるからという理由になり、それが自然と「本物の勇者」の定義になってくる。

 

こんな感じ。それで、シュタルクが”勇者の剣”に目線を向けたのかと云ったら、恐らくは「自分が強くなりたい」からであり、剣を引き抜くことができれば、きっと自分は本物の勇者であると思っていたから。

けどそうじゃないと勘づいたのは後半パート。

 

ちなみに、フリーレンが云っていた「言い伝えは~」のところ。人間は思うように歴史を動かすことができる訳だし、いくらでも思いついたことを歴史に付すことが出来る。よくある空白の部分(例:古代ギリシャの「暗黒時代」など)って具体的な証拠はまだ見つかっていないけど、いくつか定説が出てきているわけでしょ? あれって人間が想像力豊かだからこそ、歴史を色々と付すことが出来て動かしている、そういう証拠になる訳なのです。

 

話を戻すと、後半。後半はシュタルクの掘り下げという観点で云えば大事になってきます。

久しぶりの街で展開されたのはシュタルクの話。どうやらこの話でシュタルクは18歳になるらしいです。……って、私より2歳下なのか。

 

フリーレンはフリーレンなりで考えているらしく、「服を溶かす薬」をあげようとしていたらしいです。(なお、その薬はフェルンにかけられて無くなっていますが、なぜか終盤において復活している模様。……何に使おうとしているんだ、フリーレン。絶対いけないことをしようとしているでしょ)

 

で、フェルンはまだ決めておらず、直接本人に欲しいものを聞こうと街の中へ。そこで展開されたのは、街中を手助けしているシュタルクの姿。そこで思ったこととして、シュタルクは良い奴なんだなぁって。

 

その後はシュタルクの過去の話。彼は戦士の村で育ったらしく、どうやら弱者は許されない社会。まあ当たり前だよね、戦士は強くならなければいけないし、弱かったら皆の足手まといになってしまう。だったら尚更強くなって皆の役に立てばやがて一人前の戦士となり、強くなっていく。

 

彼の家族も一人前の戦士として強かったらしい。彼の父は他の戦士に極意を教えていたことから強いと思うし、その息子の兄も当然強いはず。だけどシュタルクはそうじゃなかった。父親からは「失敗作」として見放されていたものの、兄だけは異なり、シュタルクと親しくしていた。

 

……だが、彼の街は魔族によって葬らされ、シュタルクは家族を置いて一人逃亡。その時にアイゼンと出会い、そこで訓練を積み重なさねていき、やがて一人の戦士として竜が出るという村を守っていた……のが彼の半生。

 

波瀾万丈やな。一人前の戦士として兄以外誰からも認められず、その兄でさえ魔族によって葬らされ……。そりゃ自分で自分を貶したくなる訳だし、同情したくなるよね。

けどそんな彼に寄り添ったフェルンは「私たちが逃がしません」とセリフを放つ。

 

結構良い台詞。シュタルクは今の今まで「孤独」を感じていたわけだし、自分はまだ弱いのかと自問自答を繰り返していたわけだし。でもフリーレンの口から明かされる過去の話だとか、フェルンの「私たちが逃がしません」というセリフから分かる通り、シュタルクって結構良い仲間を持ったよねって思う。「仲間」がいなきゃ強くなれない、ここで副題にがっty......繋がってくる訳ですね。納得。

 

まとめ

こんな感じ。最近のフリーレンとしては良かったかな? と思います。
(ただ若干退屈だったけど)