先月のことですが,いつものように大丸の酒売場で話し込んでいると,「ポルトガルの赤,いかがですか。」と薦められたワインがあります。
コッタス ドウロ ティント 2012
リスボンには3日間だけいたことがありますが,グリーンワインばかりを飲んでいた記憶しかありません。そう,でっかいロブスターに緑がかった白ワイン,街ではコロッケをつまみ,シルバーのアクセサリー店がやたら多かった・・,ファドはよく分かりませんでした。
このワイン,セパージュはポルトガルの土着品種であるトウリガ・フランカ,トウリガ・ナシオナールでポートワイン用のブドウです。フレンチオークの新樽で10か月熟成しています。赤い果実香にバニラやシナモン系のニュアンスを感じつつ,口に含むとビロードのような滑らかな舌触りとなり,刺激のない上品な旨味が長く残ります。事前の説明の「タンニンの多い凝縮したワイン」というのとは異なる印象です。
北海道苫小牧の牧場のベーコン,オニオンソーセージのジューシーな脂の旨味をワインがきれいに流します。
ローストビーフサラダ,タコのペペロンチーノ,バケットには酒粕とチーズを乗せて。
ポルトガルの赤ワイン,もう一度「リスボア」で飲みたいですね。