その時が読書Timeです

この本は対象年齢が小学生です。
優しい口語体で書かれておりとても読みやすいです。
タイトルを見ていただけばわかるように食事についてのお話です。
お肉はどこから来るのかどんな人たちがそれを提供してくれているのかというようなお話です。
とても深くとっても考えさせられるお話でした。
戦争や差別やイジメ、物事の矛盾。
人間の愚かさ。
無知は罪。
特に、村八分や差別の歴史についての記述は分かりやすかったです。
ロマやクルドにも軽く触れています。
彼らが音楽や舞踊に秀でている事も、差別が血のレベルで延々と続いていく事も、不思議だったことが分かります。
内容については具体的に書きませんのでどうぞ皆さん、手にとって読んでみて下さい。
子供たちが小学生の時に読ませたかったです

食物連鎖の頂点にいる人間にとって命をいただくことの意味そして、国によって異なる宗教観。
その宗教によって肉食の意味は変わってくるのだと思います。
その宗教によって肉食の意味は変わってくるのだと思います。
その辺については詳しく書かれているわけではありませんが私なりの解釈が以下です。
欧米では太古の昔から肉食が普通です。
人間は食物連鎖のピラミッドの頂点に居ながら、命尽きた後は土葬で埋葬され、土壌を豊かにし、プランクトンや樹木や草花たちの栄養になります。
キリスト教では、ちょっと極端に書かれている様ですが食べられる為に産まれてきた動物を命を廻す為に人間は食すのだ。という考えです。
日本は仏教が根付いていて、仏教では殺生は罪。
命を奪って食べることは罪です。
そして、私たち日本人は火葬され、亡くなった後は後の生き物たちの栄養になることはありません。
なるほどなー

なのです。
私自身は大切に感謝して戴くことが大事だと思っています。
食べる分だけ。
必要なだけ。
経済を活性化させるための、
いいえ、儲けるための過剰な殺生は罪です。
とっても、良い本でした
