生活に使えるMBAの理論~蜘蛛の糸~(4) 中小企業論 | Eureka! そういうことか! (ameblo.jp)

 

 

前回は、「わかっているならやれよ」という話をしました。

 

やらない人には2種類いると思います。

 

1つめは、言われないから

 言われたこと以外のことは知らない

 自分の意志がない

 想像力がない 抽象的にわかった気になっていても実際は自分に応用できないのだから、わかってないんです。

 わかってるというのは気のせいです。テストの答え合わせで、「そっちか~!」とか「それか~!」って言う人と同じです。これは単語を知ってるだけです。何の役にも立ちません。

 

処方: 知識を増やす、「人は人」を身に着ける、心の振れ幅を大きくする、羽の生えた想像力作り、線を引くことを身に着ける、

が考えられます。

 

 

2つめは、収支計算が合わないから

(収益) = (収入) - (費用)

つまり

(幸せ) = (満足) - (苦労)


わかっちゃいるけど、やったとて....と思っている人

 

やるかやらないかの判断は、(収益)=(幸せ)がプラスだと予測したときにやり、マイナスだとやらないということになる。

そして、満足と苦労は、同じ時間軸で発現しません。

「今」苦労して勉強すると、「将来」いい学校に入れる

のような時間のブレがあります。こういうときに二つのモノの価値を同じ時間軸に置き換えて比較するためにあるのが金融論であり、そこで重要な役割を果たすのが金利(割引率)=時間的価値の交換だというのはお金の章で話します。

 

判断するのは「今」で、その結果幸せになるのは「将来」です。

 

1つ目のケースでもあげた、心の起伏が大きくないと、何をやっても満足があんまりないですから、幸せに感じません。

(1)で書いたアヒル戦略の人です。

 

机に座って先生の言うことをじっと静かに聞いている(フリをする)のがいい生徒、

という価値観においては、じっとしているのがいいんです。じっとしてれば失敗することもないし、失敗しなければ恥ずかしくもない。

これね、抗うつ剤の効果と同じことをしているんです。

感情の振幅を制限するんです。

 

だって感じないように、感じないようにって、それがいいことだって教えられてるんですから。

 

一方の苦労の方は今やることですから、感情も何も、今かく汗で実感が湧きます。このようなメカニズムでマイナスの収益になってしまうからやらないと判断する人たちがいます。

 

処方 疑問を罰しない。自分自身の価値観を持つ(線を引く)。羽の生えた想像力を養う。

 

また別の理由でやらない人もいます。まず自分に置き換えて考えてみましょう。

 

「こんなはずじゃなかった」「こんなに大変だったらやらなければよかった」

もしくは

「こんなにすばらしいならもっと早くやればよかった」

 

という経験はみなさんあると思います。

 

なぜこんな風に思うのかを要素に分解して考えてみると、


① 予想していなかった費用がかかったので収支計算が狂った

② 漠然と考えていた未来の収入が、実際に手にしてみたら予想以上に多かった(割引率のエラー)

 

の何れかに整理できます。

 

つまり、予測・計算のエラーが原因ということです。

従って、そのエラーを抑えるにはどうしたらいいかを考えればいいわけです。

 

処方 アリの目、タカの目を育てる