転勤が多かったので再出発は何度もあった
平均すると国内3年、国外5年が任期で
市内の引越しを除いても13回引越しているから
それだけ再出発はあった
だが一番ハードな再出発は病気になったときだった
「もう頑張らなくていいんですよ」と医者に言われたときの絶望感
無理してるつもりも頑張ってるつもりもなかった
楽しいから毎日毎日朝7時から夜中2時3時まで働いた
好きだからやった
なぜ好きかと言えば、やれば褒められた
給料も上がるし昇格もした
もっと楽しい仕事が来るようになった
そうすりゃ周りからは「すげ〜!」って言われた
チヤホヤされた
もう頑張らなくていいんですよ
とはボクにとって
いつまでもゲームしてないで早く寝なさい
と同じことだった
頑張り方は知ってるけど、
頑張らな方がわかりません!
終わりかぁ…
と思うと悲しくてギャン泣きした
どうしたらいいのか途方に暮れて3年冬眠した
田舎に帰ってアヒルの群れに入った
高校のときに我慢できずに捨てたアヒルの群れに戻ってしまった
相変わらず言葉が通じない
でもそこにはかつての自分のようなみにくいアヒルの子が
かつての自分のように思い悩んでいた
すぐにわかった
そして、3桁小さな仕事を1/10の給料でもやる気になるやり甲斐を見つけた
振り出しには戻ったけど
オレはまだ終わってね〜!
もう一度世界の頂点を目指してやる
一から始めればいいだけだ
オレは世界征服をまだ諦めてね〜!←イマココ