という言葉が日本にしかないのをご存じだろうか?
日本にしかないというか、これが権力を持っている国はない
ここにも文化の違いと、lost in translationがある
マナーとmannersには強制性に大きな違いがあるように感じる
別に日本と欧米と、どちらが正しいというつもりはない
それが日本なのであれば従うけど
言葉を表面的に理解して輸入して全く別の進化を遂げるといういつものあれではあるのだが、
ならば別の単語を使ってくれよとは思う
法律、条令、規則などは社会を形成するために誰かが決めて、私たちはそれを順守することが求められる
受け入れるか、罰則があるかもしくはその社会からの離脱の二択
一方mannersはどうかというと、他人が決めるのは同じだが、本来守るかどうかは自分次第である
そもそもmannerというのはstyleとかと同じ意味で、やり方のことを表す言葉である
それが社会一般で行われるものの集積、common lawのように成り立っているのがいわゆるmannersというものなのではあるが
どうもマナーとmannersは違うらしい
mannersはその成り立ちからして、別にどっちでもいいんだけど、公約数の人々はこうやってるよという意味なので、
それに反しても別に罰せられることはない
陰でぐずぐずいわれることはあるだろうが、だからといって公的罰則があるわけではない
なんだか粗雑で乱暴な人だよね、とは思われても、赤の他人が、「あなたは粗雑で乱暴で社会に迷惑をかけているから直しなさい!」と面と向かって言うことは絶対にない
なぜならそれがその人のやり方であるからだ
別にいいんだけど、自分とは合わないから付き合うのはやめようが限界である
マナーにはもっと強い強制性があるように感じる
そもそも、マナーとは社会のみんなが守る「べき」ものであると思っている人が日本にはたくさんいるように感じる
「マナーを守りましょう」という標語をよく見かける
は? と思う
日向坂46の上村ひなのちゃんは「ソーシャルマナー検定3級」を持っているのだが、
マナーって検定試験があるようなものなんだ?wって感じ
絶対的に正しいか正しくないかなんてないのがマナーである
誰の基準で正誤を決めるのか
どうせまたナイフとフォークの使い方とか、ナプキンの使い方なんてのをやるんだろうけど、それ、どうでもいいんじゃね?
別に内側のナイフ・フォークから使っても、「あぁお育ちが悪いんだな」って思われるだけで、「それは間違ってる!」って他人に言われるような性質のものではない
どうせ自分だって受け売りなくせに、よく人のことを言えるよw
マナー違反なんて言葉は一瞬戸惑うわけ
何言ってるんだろう?
mannersとは礼儀・作法に近い
つまり、親(や先生)に言われることはあっても、赤の他人に言われることはない(はず)
昭和の時代のひげはやしたじじいが、「礼儀がなってない」というのも、お茶の先生が「作法がなってない」というのも、誰彼構わず言っているわけではない
ところがマナーは誰もが誰彼構わず言えるものになっているように思う
日本の同調圧力の顕著な例であると俺は思っている
マナーなどとよく知りもしない外来語を使わず、礼儀と置き換えて考えてみてほしい
Your English is a joke.
誰彼構わず赤の他人に言えなくなるから