この街のプロトコールは謎でしかない
この職場に来て俺は教科書通りの正統なストロングスタイルのことしか言ってない
よそ者にはそれしか選択肢がないからだ
銀行にいたときのような奇抜なアイデアで驚かすことはできない
ところがストロングスタイルは通用しない
何を言っても ふむふむ その通りだと思います
じゃやれよ
やらない
あんたらなんなんだ?つまり王道ルートを否定するだけの理屈があるはずだ
悩んだ
あんたたちは俺には見えない何を見て判断してんだ?
俺は極めて正論しか言ってない
なぜ正論が否定されるんだ?
要領を得た説明はしてもらえない
そんなものないのだ
勉強なんか大嫌いな怠け者だったから田舎でくすぶっているわけで、そんな奴らが教科書なんか読んでるはずがない
読んでないから今ここにいるわけだ
だから教科書なんか焚書の対象
邪教の書だ
王道が邪道な街に未来なんかねーよ