テレビドラマや映画は、
現実から離れたエキセントリックな物語に見えるけれど、
実は 日常に使えるヒントを、わざと大げさに描いている。
自分の身には起こらないことが起こるのだから、それを見て想像するチャンスなんです。
感情、対立、選択、結果。
普段は見えにくいものを、見える形にしてくれている。
だから娯楽として流すんじゃなく、
真剣に見て、自分の日常に当てはめてみる。
思考のトレーニングだ。
年末で、昨夜からラストマンの再放送が始まった。
主演は 福山雅治 と 大泉洋。
盲目のFBI捜査官が日本に来て事件を解決する物語。
福山雅治が捜査官になった理由は「モテたいから」。
一見動機は不純だが、だからこそ正直だ。
正直な気持ちは最後まで残る。
彼は目が見えない代わりに、
五感を総動員し、思考を巡らせて捜査する。
判断には必ず観察という根拠がある。
さらに、
「目が見えない」という弱みを、
相手を油断させる武器として使う。
来日当初、彼はブラックシープ。
「見えない人に何ができる」という偏見を前提に、
まず相手を感心させる戦略を持っている。
弱みを理解し、
強みに変え、
どう見られるかまで設計する。
これは、
6つのコツを大胆にデフォルメした、ヒントに溢れるドラマだと思う。
