あるとき、僕はアメリカ人の友人たちにこう言いました。
「日本語では、ぐっすり眠ることを“泥のように眠る”って言うんだ」と。
すると彼らはすぐに「それは sleep like a log だね」と言いました。
それは知ってるよ。でも、僕は納得できなかった。
丸太はただ硬く転がっているだけで、肩の力を抜いて、体がドローッと溶けるように眠る感覚とは違う。
本当に死んだように眠るとき、人は“木”じゃなくて“泥”になるはずだ、と。
だから僕は言ったんです。
「いやいや、 sleep like mud の方がピッタリだろーが
想像してみ。」と。
最初は笑われました。けれども、「肩の力が抜けて、全身が沈み込むように眠る感じだ」と説明すると、みんな「ああ、なるほど」と頷いてくれました。
そして、気づけば僕の周りでは、“sleep like mud” が通じるようになっていたんです。(どんだけ疲れてんだ、俺の周り)
ほら見ろ、sleep like a logよりsleep like mudの方が疲れてる感じが出るだろー。
お前ら少しは俺の表現力を見習えw
勝ったw
言葉って、文法じゃない。
感覚をどう伝えるかなんだ。
Language isn’t about grammar. It’s about transferring senses.
