デンマークの夏休み その4
今までデンマークの夏休みについて
その教育観とともに考察してきた。
今回は、翻って日本の夏休みについて、
少し考察してみたい。
日本の夏休みは、
なんのためにあるのだろう。
日本の夏はそもそも暑すぎて、
勉強にならない季節だから、
というのがホンネじゃないだろうか?
つまり、ヨーロッパのように、
最高に素晴らしい季節を、
楽しもうというのとは、
根本的に違うのではないか?
その上、勤勉な日本人は、
夏という厳しい季節でさえ、
生活習慣を守るように、
朝はラジオ体操に励む。
また、学校の先生たちは、
長期休暇に遊び過ぎないようにと、
生徒たちに宿題もたっぷりと与える。
それどころか、夏休み途中にも、
登校日をもうけて、
生徒たちがダレてないかチェックする。
そして長期休暇を、登校日で分断されて、
ボケーとできないばかりか、
登校日でやることはたいてい平和学習だ。
これはマジメな顔をして、
戦争の生き残りの人の話を、
聞かねばならない。
そして、大真面目に
戦争のあった暗い時代に
思いを馳せなければならないのだ。

つまり、日本の夏は、
暑くて過ごしにくいばかりでなく、
終戦の夏であり、敗戦の夏であり、
耐えがたきを耐え、
忍びがたきを忍ばなければ、
ならない季節なのである。
かくして日本の子供たちは、
せっかくの夏が楽しめない季節になっているのではないか。
そして、結局、宿題をあわててやり終える。
それが夏休みの思い出としての、
日本の教育の原風景の1シーンになっている。
これがトラウマでなくてなんなのだろう。
そんな日本の夏休みについて、
なんとか、改善する方法はないだろうか?
次回はそのことについて考えてみたい。