TACHELES
ジナゴーグ(ユダヤ教会)のあるあたりに、
TACHELESと呼ばれる建物がある。
TACHELES(タヘリス)とは、
イディッシュ語(ユダヤ共通語)で、
「直言」みたいな意味。
1989年のベルリンの壁崩壊後、
旧東ベルリンにあたるここで、
たくさんの若者、
そしてたくさんの現代アーティストたちが、
このビルを、不法占拠して、
「自由な」活動を始めた。
「言いたいことを言おう」
「やりたいことをやろう」
という自由の謳歌だ。
これをアートと呼ぶか、
落書きと呼ぶかは、
受け手次第であろう。
それでも東独時代の
暗い支配から
解放されたことの
叫びであったことは
間違いない。
建物の中は、アーティストたちの
作品展示と、ショップ、
それに飲み屋、小劇場など。
一面の「アート」の中に、
雑然とある。
もちろん、ビルの正式なオーナーは、
彼らに出て行ってほしいと思っている。
しかし、正式なオーナーというのも、
激動の歴史の中で、
転々としたのも事実である。
古くは百貨店や映画館の入った
複合施設として使われたり、
ナチス時代にはSSが使っていたり、
東独時代には芸術や工学の専門学校、
その他、さまざまなオフィスや、
東独軍も使用していた。
建物の老朽化を理由に、
破壊される計画があったところへ、
「ベルリンの壁崩壊」がおこり、
芸術家たちが、
ビルの保存を訴えて、
占拠するに至ったらしい。
さながらヒッピー・ムーヴメントの、
サイケデリック・アートを観るような感じだ。
でも、べつだんドラッグの気配は特にない。
このタヘリスについては、
日本ではほとんど知られていないだろう。
でも、今回は、
ぼくのベルリンの娘が案内してくれて、
ぼくも知ることができた。
このビルの今後の行方は
誰も知らない。
ベルリンの娘 については、
http://ameblo.jp/skip9/entry-10426702283.html
の記事を参照していただきたい。
今回のベルリン訪問の際にも、
ちゃんと会うことができて、
たくさん話すことができた。
彼女は1年間、ボランティアでインドに
数学を教えに行っていたが、
現在フンボルト大学の学生になっている。
専攻は日本学、副専攻は政治学。
「親バカ」と言われようが、
とってもかわいい、
自慢の娘である。
以上、ベルリン現代アートの城、
タヘリスのご紹介と、
娘自慢でした!





