那智の火祭
先日、「那智の火祭」のニュースがあった。
700年前から、
いえいえ1700年も前から続く、
ありがたいお祭りだ。
とは言うものの、
毎年、「那智の火祭」と
聞いては、
ナチの焚書を思い出してしまうのは
ぼくだけだろうか?
「非ドイツ的な本」が焼かれた。
一種の儀式として、
ドイツ各地で盛大にとりおこなわれた。
中でもベルリンの中央部、
国立歌劇場横の広場、
ベーベルプラッツでは、
ゲッベルス宣伝相が演説をして
たくさんの人が参加した。
今、その地には、
地下に、「本のない図書室」が作られ、
地上には、
「焚書は序幕にすぎない。
本を焼く者はやがて、
人も焼くようになる」
というハイネのことばが
記されている。
事件の110年も前のことばだ。
ベルリンに行かれる方々には、
ぜひ、訪れていただきたい場所である。
ぼくの大好きなベルリンは、
今もこうして、
独裁と立ち向かう意志を示している。
ひるがえって、ぼくは今、
日本の民主主義の危機を憂いている。



