新生上海
今回も小ネタというより、イラストです。
ぼくが初めて中国旅行をしたのは、
80年代の最初でした。
そのころはさすがに文革は批判されていたものの、
街のあちこちの壁には、まだ
文革当時のスローガンが残ってたりしました。
街ゆく人々もみんな中山服(ちゅうざんふく:人民服)で、
デザインが同じなだけに、その生地の良し悪しで、
貧富の差は一見してわかりました。
そのときの写真は散逸してしまいましたので、
http://tomiyavitnl.exblog.jp さんからの借り物です。
でも、街角のポスター屋で、
「雷峰に学べ」とか、社会主義スローガンみたいなものも
いくつか買いました。
これはそのうちの一つです。
小学生が、先生に敬礼して挨拶しているところです。
町じゅうに「学習学習再学習」とか、
「好好学習、天天向上」とか書かれていましたね。
そんな赤色中国の残る中、
まだまだ改革開放や経済発展なんて
ほど遠いと思われていたころ、
人々が少しは自由になって、
百貨店の上階レストランで、
クリームソーダでも楽しめるような若者の
世代が、いつかやってくることを夢見て、
「新生上海」という画を描きました。
これも学生時代の雑誌
「姑娘」第31号(1984年6月刊)の表紙絵です。
モノクロ線画を少しセピア調にしました。
ポスターには、
「未来に向かって、ダンスダンス。
健康のために、桜花ビールを飲みましょう」
とかいてあります。
もちろん、桜花ビールなんて、勝手な創作です。
テーブルの上のメニューには、
「菜単」と中国語で書かれています。
それに、窓の外の景色、
よくみるとビルの屋上にヘリポートがあって、
ヘリコプターも止まっているのですよ。
実際はどうだかわかりませんが、
80年代に、上海の未来を想像するのも
楽しかったものです。
まあ、中国の政治・文化のむずかしいことは、
友人のブログ にお任せすることにして、
こちらのほうは、ごくごく軽いイラストにて、
失礼いたします。


