学晶山栄山寺 | 日刊「きのこ」 skipのブログ

学晶山栄山寺

双十節の日曜日のことである。

ある新聞の記事 に導かれて、
奈良県五條市にある
栄山寺(えいさんじ)にお参りしてきた。
吉野山のふもと、
吉野川のほとりにある古刹である。
開山は719年、
藤原武智麻呂によるという。


このたびの「百味供」というお祭りが、
新聞で紹介されたこともあり、
次々と自家用車がやってくる。

日刊「きのこ」 skipのブログ-車

境内には古そうなものだらけ。

日刊「きのこ」 skipのブログ-石塔婆
この石塔婆も奈良時代のもの。
日本最古級の石造塔らしい。
重要文化財に指定されている。


日刊「きのこ」 skipのブログ-梵鐘

この鐘は国宝で、
小野道風の手になる銘文がある。

60円切手の宇治平等院の鐘と

並ぶ名鐘であるらしい。

日刊「きのこ」 skipのブログ-銘文

小野道風といえば、三蹟の一人。
花札の雨の20点の傘さした人物

日刊「きのこ」 skipのブログ
というほうがなじみがあるかも。


日刊「きのこ」 skipのブログ-本堂

本堂には、いずれも重要文化財の
薬師如来像十二神将像があって、
荘厳な雰囲気である。
(堂内は撮影禁止でした)
また、この地は南朝の
後村上、長慶、後亀山三帝の
行宮でもあり、昭和13年に
史蹟指定をうけている。


日刊「きのこ」 skipのブログ-八角堂

今回、特別ご開帳になっているのが、
本堂の薬師如来像と

こちらの八角円堂(国宝)である。
藤原仲麻呂(恵美押勝)が、
父武智麻呂の追善に建立したという。

法隆寺夢殿を思わせるこの建築は、
緑に囲まれ自然にとけ込んで、
夢殿より古びた気配をただよわせる。

日刊「きのこ」 skipのブログ-八角堂2

屋根の上の宝珠が、
石でできているのも珍しい。


日刊「きのこ」 skipのブログ-里山

大々的な宣伝もせず、
あまり知られていないお寺だが、
落ち着いた田舎の里山の中に、
こっそり隠れた歴史や文化財に、
心を洗われる小さな旅であった。

日刊「きのこ」 skipのブログ-埋もれた地蔵



お祭りのため、地元の人々も

たくさんお手伝いに来ておられました。

文化財の保存状態は

決していいとはいえないようすでしたが、

生活に密着した歴史あるお寺というのが

ゆかしく思われました。


参考:山上直子記者「麗し大和 41」産経新聞(関西版?)