真冬の菊人形展
菊人形といえば、大阪の人にとって、
秋の「ひらかた大菊人形展」が定番。
いや、定番だった。
後継者不足のため、
2005年秋で幕を閉じてしまったのです。
菊人形といえば、
漱石の「三四郎」の中で、団子坂下に観に行って、
雑踏の中で三四郎と美禰子だけが
みんなとはぐれてしまうというシーンがありましたね。
淡い恋を描いた印象的な1シーンです。
菊人形といえば、
横溝正史の「犬神家の一族」の中で、
犬神家の庭でも催されていましたね。
作り物の人形の首が、人間の生首になっていた
というショッキングなシーンのはずです。
映画ではどうしてもチャチな感じで、
つまらなかったですね。
「良き事聞く」
つまり「斧(よき)、琴、菊」が
連続殺人のキーワードになっていました。
さて、本題の菊人形ですが、
とっくに無くなってしまったと思ってたら、
枚方に残っていました。
しかも、この真冬に菊って?!
実は、今回のものは、造花です。
普通の展示と違って、ウラ側も見せて、
人形の内部や作り方までわかるように
展示されています。
本物の花は、この写真のように、
裏側で茎が束ねられ、引き回されて、
それで、毎日水をやるのだそうです。
そうでないと、ただ菊を刺しただけなら
3日ももたず枯れてしまうのだそうです。
いかにも古い伝統的見世物ですが……。
菊人形って思った以上に手間かかってたんですね。
「へぇ、そうやったんや」
と、妙に納得しました。
この菊人形の技術は枚方のボランティアの人たちによって保存されています。
詳しくはこちらのHP をどうぞ。

