大きな蛾と
中くらいの蝶を
見つけました★
高層マンションの谷間にある小さな公園。
大きな木がたくさん植えられた林みたいな公園。
お寺や神社に隣接した歴史を感じさせる公園。
都心にも、大小様々な公園があります。
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夜中に舞う蛾。昼間に翔ぶ蝶。
夜と昼の狭間の<早朝の公園>では
蛾も蝶も活動停止中。
寝ている場合が多いから。。。
起こさないように近づけば、
じっくりと観察できます。
大きな蛾
オオミズアオ。
↑変なところにいた!
昼間もココにいたら、誰かに踏んづけられそう。
ボクがオオミズアオに遭遇したのは
徳島の田舎町に住んでいた小学生のとき以来★
ずっとずっと、会いたいと思っていた蛾だから、
めちゃくちゃテンションが上がりました。
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幼虫の頃のオオミズアオは食欲旺盛で
公園に植えられた植物の中では、桜の葉が好物!
ーーですが、成虫になると、口が機能しなくて
食べたり飲んだりできなくなるから。。。
1週間程で死んでしまうんだそう。
非常に短命なことから、
“見た者に幸運をもたらす蛾”と
言われるようになったんだって。
\close-up/
学名が
「女神」から
「よそ者」に!
オオミズアオの旧学名は『Actias artemis』。
artemisは、ギリシャ神話に出てくる
「月の女神・アルテミス」のことで、
美しくミステリアスな外見から、
そう名付けられたんだそう。
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ーーしかし、近年の研究で、
日本の在来種であるオオミズアオは
<『Actias artemis』の基本種とは
別種の近縁種だった!>と判明。
「なんだ、偽物じゃ〜ん」ってことになり、
"よそ者"とか"侵入者"の意味を持つ、
『Actias aliena』という学名に
変更されたんだとか!
"女神"から"よそ者"に変わるなんて
落差スゴッ。なんか、ひどい話だよね。
中くらいの蝶
ゴマダラチョウ。
↑このコを見つけた瞬間、
「アカホシゴマダラだ!」と思ったけど。。。
近寄って確認したら、
ゴマダラチョウ(春型)でした。
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区別の方法=目玉CHECK!
ゴマダラチョウの目玉は黄色。
アカホシゴマダラの目玉は黒。
\close-up/
「よそ者」の
侵略で数を
減らしている!
ゴマダラチョウは。。。
北海道から九州まで生息する広域分布種で、
地域ごとに成虫の大きさが微妙に違うんだとか!
さらに、発生する時季によって、
翅の柄が変化し、白が多めのタイプから、
黒が多めのタイプまで、色々あるんだそう。
公園に飛来しても花を訪れることは少なく、
クヌギなどの樹液をチューチューしたり、
腐った果実、獣糞などに留まって汁を吸うことも!
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近年、外来種のアカホシゴマダラが
生息エリアを拡大している影響で。。。
日本の在来種である本家本元のゴマダラチョウは
数を減らしているらしいです。
★★★★
オオミズアオ=
学名が「女神」から「よそ者」に変わった蛾。
ゴマダラチョウ=
リアルな「よそ者(外来種)」の
侵略で数を減らす蝶。
たまたまですが。。。
公園で出会った蛾と蝶には
「よそ者」という
共通ワードがありました。