きのうの晩、小さな居酒屋の軒先で
月下美人(げっかびじん)を見ました。
2mほどの幹に10個以上もの花を付け、
強烈に甘い香りを放っている
妖気がかった月下美人。
花に引きつけられて集まったのでしょう。
居酒屋からは、大勢の人の
笑い声が聞こえていました。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
月下美人DATA
■科・属名:サボテン科クジャクサボテン属
■原産地:メキシコ
■分類:非耐寒性・常緑多肉植物
■開花期:6月~10月
■草丈:50cm~200cm
■花径:約20cm~25cm
■花言葉:はかない恋、繊細、快楽
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
月下美人は、
一年のうち一晩しか花を咲かせないコトで有名。
花の寿命は、わずか4時間程度です。
その間に、己の存在を
最大限にアピールするために、
怪しいフェロモンを過剰なまでに振りまく存在。
その熱烈な「来て来て
攻撃」で、
ぐっすり眠っている虫たちを
一気にたたき起こし、
闇夜に浮かぶ白い花びらに
ごっそり誘い込もうという算段がミエミエです。
月下美人の花を人生にたとえるなら、
“太く短い刺激的な一生”って感じ。
でも、生き急ぎ過ぎていて、
ちょっぴりせつないような……。
美人薄命という
コトバが頭を過ぎります。
★★★★★★★
ボクがこの花を見たのは今回で3度目。
1度目は徳島の実家にいた少年の頃。
2度目は20代の頃で、
酔っぱらって友達のアパートに
転げ込む途中の道でした。
実際、一年のうち一晩しか
花を咲かせないのだから。。。
めったにお目にかかれるものではありません!!
★★★★★★★
今朝、出勤前に月下美人の姿を確認したら
↓こんな感じ。
いっせいに咲き、
いっせいに散った月下美人——。
朝の姿はまるで宴の後。
昨晩の妖艶な姿が幻のようです。
植木鉢のウラに回ったら、
ひとつだけツボミを発見!!!!!
他より1日遅れて咲くつもりなんて、
かなりのしたたか者! 頭脳犯です。
今夜の主役はコイツでキマリでしょうね。
たくさんの虫が、奪い合うかのように、
群がる姿が目に浮かびます。
危険な夜になりそう!