おにいちゃんに現状報告
いやなおもいをさせたけれども
母のことを
共有しておかないと
父の二の舞
わたしの決めたこと
つらくても逃げないこと
母と
わかりあえないこと
伝えられた
とおもう
親子なんだからと
宥めてくれるやさしいひとたち
じぶんたちがしあわせだから
そう言える
わたしはくるしい
ずっと痛い
母から離れて
他人である義父と義弟に
支えてもらって
生きてる
お世話させてもらう
そのために生きていて良いのだと
考えてどうにか歩き続けている
とうに
いろいろ心がてばなしていて
生きる意味は見失っていたから
これが最良
明るくしていないと
ぺちゃんこになる
なんども
どうやったら終れるか
朝が嫌いだった
父を失って
家族が壊れて
10歳の頃から
わたしは
傷が癒えない
母を恨む心が消せない
母にだけは優しくできない
父を捨てて
兄とわたしを守るために
言いながら
じぶんのことしか考えていない母が
いやでいやで
きらい
ずっときらい
でも
まもりたかった
親だから
きらいでもこんな決別は
望んでいなかった
お願いだから
正気になってほしい
せめて
最期まで鬼でいないでほしい
隔離入院なんていやだ
あの庭で
しあわせだと気づいてほしい
追い出した意味を
知ってほしい
ここでは病むから
そっちにいたほうが良いから
落ち着いてほしかった
奪われる
そればかり
もともと得ていない
貴女は
まわりに淋しいきもちを
おしえてくれるだけ
このおうち
貴女のものではなかったよ
おとうさんとおとうとたちと
亡くなったおかあさまのもの
貴女は
雇用された
妻役
大役過ぎて
こなせなかったんだよ
お盆
みんなかえってくるよ
貴女を見に来るよ
きっと哀しむ
はやく
鬼のお面
外せばいいのにな