ふれあいホールから先週運んできました。
まだお手紙や映像は拝見しておりません。
お別れ会の日、ワタシは記憶がありません。
史多が亡くなったこともぼんやりしています。
外に出られず参加はできませんでした。
あのこもういない?
そんなはずがない。
しんじられない。
仏間にお骨。
写真。
恐怖でそこから数年、仏間は禁忌になります。
ワタシは場所を封印して逃げます。
家族3人の中で、力持ちはワタシ。
納骨のとき初めて史多を抱っこしました。
重くて重くて目眩がしました。
でも記憶がそこだけしかありません。
突然呼ばれてお骨をおろさなきゃならないって、からだが動いただけで、まるで最期に触れたいって言われたみたいな。
握手すらしたことがありません。
史多はとても照れ屋で、いつもじーーーっと見つめるだけで、ことばをぎりぎりまで選ぶような寡黙なこでした。
函館空港で、なんどもおもったのは、行かせたくないなーです。
ワタシは接触恐怖症というか、体温が苦手です。
それなのにハグしたいなぁって思いながら、送り迎えしていました。
あのじーーーーっと凝視される感じがくすぐったくて、とても可愛かったです。
近いうちに、お別れ会のときの遺影も連れて帰ろうと思います。
お酒は呑んじゃおうと思います。
空き瓶Collectionにします。
じぶんで呑んでいなくても貰って帰って集めたりしていました。
英会話の先生ご夫婦と呑んだMAKERS MARKは、いつのまにか普通に売っていました。
史多と仲良くなりたかった。
名前でしか呼んでくれなかった。
お姉さんって、勝泰みたいに呼んで貰えなかった。
あのなにか言いたそうに見つめられた記憶がいつまでも遺っているだけ。
著書のなかで最後の1冊が家にありません。
勝泰は持っているのかな。
読みたいな。
百合がまた開いて、花瓶が狭そうです。
アレンジを解いて活けなおしたいな。
最後は花びらを集めて瓶に閉じ込めるよ。
記憶カプセル。
枯れても記憶のなかで咲くから捨てられない。






