ももに花を生ける
母の庭から少しずつ頂戴する
ムクゲを生けて
ふと見たら、蟻が1ぴき
困った
此処の庭に逃がしても
母の庭までは戻れまい
何気に小さな虫であればプチッとお別れする
だのに発見場所が、ももの側
映画を観ていたが
急遽メロンゼリーの容器をかまえ
強制的に捕獲
映画の結末は録画
急いで母の庭へ
ムクゲの所に容器ごと
蜘蛛の巣に阻まれ
破壊
やってもうた
赦せ
蜘蛛よ
事故である
明日は無事食事にありつけるよう祈る
ただ1ぴきの蟻
出会う場所で意味が違う
翌日
居間に
小さなコオロギだかスズムシ
捕獲に四苦八苦
室内では踏まれるか干からびるか
其れはお互いに切ない最期
なんとか捕まえ逃がす
更に後日
でっかいコオロギだかスズムシ
学習した
ティッシュじゃ難しい
台所へ小さいザル取りに走り
かぶせ
厚紙を滑らせて捕獲
庭へ
田舎だのう
虫取網があっても良いのかも虫を逃がすために
蜘蛛さえ素手で捕獲できるくらいだが
相手がイヤだろうから
負担が少ないように接したい
ティッシュだと
足がもげる不幸がまれに発生する
蟻を逃がした日に
観ていた映画は
星守る犬
その後
シックスセンスもテレビで観た
亡くすとどうあれ悔いる
更にもし
側に居てくれて気づけぬと
悲しませはしないかと考える
なにを観ても聴いても
ぜんぶももになるのだな