台所でかあちゃんがキリギリスを見つけた。
たぶん畑で迷っていっしょにくっついて来たんだとおもう。
かあちゃんが翌日畑に連れていくといって、プチトマトのケースにキリギリスを入れて、きゅうりやすいかをあたえてた。
お水も飲ませて、うんぴょもしてて、でもワタシ…いやなんだ。
虫を閉じ込めることは、いやなんだ。
虫がすきで、眺めるのはとてもすきで、素手でさわれる。
虫に悪いからティッシュでそっとつかむけれども。
可能であればハエや蚊も逃がしたいし、蛾も蜘蛛も毛虫も元気でいてほしい。
農業にむかない。
極度の近視だのに、虫を発見する確率はとても高い。
視線と言うのか気配と言うのか、ん?と思うとカーテンに蜘蛛。
お?と思うとよくわからない細長い昆虫。
台所…?
プチトマトのパックを凝視。
( ・◇・)?
きゅうり…?
此れは…織田メトロンのきみどりいろ…?
久しく見たことがなかった…。
バッタじゃないな。
キリギリス…。
かあちゃんが飼いそうだったので、阻止。
勉強してしっかり知識があって育てる訳ではない。
てきとうに育てたグレムリンは、とんでもなく自己主張の激しい老犬になってボスとして君臨している。
ちびっこいから良いが、でかかったらえらいこっちゃ。
いきものと暮らすのは責任がある。
虫でも。
もといただろう場所に帰って貰った。
ただそれだけ。
遊びに来てくれてありがとう。
一晩だけ窮屈な場所で頑張ってくれてありがとう。
長くは生きられない。
もう此処は夜が寒い。
それでも閉じ込められて生きていることよりは、誰かに補食されたりして危険でも、自然のなかで天寿を全うしたほうが、とおもう。
虫に詳しくてしあわせに生かせるのなら迷わずいっしょに暮らす。
ネットで調べたら良いかも…だが、可愛くなって特別なキリギリスになってからだとじぶんが切ない。
一瞬のかっとう…。
外で虫の声…。
仲間がいるほうがずっといい。
バイバイ(^-^)
おっちょこちょいなキリギリス。