シテハイケナイコト
シナクテハナラナイコト
ちっちゃいころからおしえてあげられたらいい
いのちはおもたくてやっかいなものであるとか
じぶんのいのちのせきにんはじぶんがせおうしかなくて
じぶんいがいをうばうことは
どれほどおおくのひとの絶望につながるものかとか
17さい
18さい
もうおうちをはなれることもできるさかいめまでそだてていただいたのだから
つらいのなら
どこか
とおくにゆくことができた
ちいさなまちで
なんどめのくるしいはんざいなのだろう
おやを
怨むまえに
おやにしたのがじぶんだときがつかないのか
このおやにしてこのこあり
そのまえに
このこにしてこのおやあり
おやはこがつくる
ひとはおやになるのではなくて
このそんざいでおやになる
こどもにおしえながらじぶんがまなぶ
こどもがまっすぐにおやをみつめておやもきがつくことがある
ひをつけるそのまえに
もどれなくなるまえに
おやにおしえられたことがあるだろうにと
できないときには
そうほうがたりていない
はなれるしかない
くるしくても
ひとのいのちやじぶんのいのちを泥棒してはいけない
うばうことはシテハイケナイコトです
さみしいから
じぶんのかんがえかたをとおしたいから
そんなことで
いのちを蔑ろにするいきものは
いっしょう
こうせいしません
いっしょう
壁にむかい悔いて悔いておわりまで
こころを病んでいるのではありません
病ではありません
やまいにしつれいです
わがままです
なおりません
それがほんしょうです
いかすこと
ただおわりまで闇のなかでじぶんとむきあって
いきていなさい
そのほうが
残酷
つみのつぐないが
ひとのてによるおしまいだなんて
らくすぎる