凹み始めたきっかけ
夢を憶えたまま眼が醒めた
しばらく恐怖のあまりひんやり汗が出たほどに
ただ
抱きしめて
髪に触れて
頬に触れただけ
妄想とはいえ
夢とはいえ
なんだかただそれだけで
穢してしまったようで
おそろしくなって
つきのものとかさなって
みっかかん
ちゃんと浮上できたけれど
底なし沼なきもちで
眠っているときに見ていた夢を
憶えているとくるしい
ほとんど記憶に残せないはずだったのに
こんかいだけは
あまりにも気味が悪くて
申し訳なくて
憶えたままで覚醒したことでつらくて
しんどい
しんどかった
おちてもみっか
おちたらのぼるしかない
なんどかくりかえして
あきらめて
きのうのぼれた
きょうもがんばろ