東京にゆけばなんとかなる。
たのしいことがある。
したいことをみつけられる。
そんなこといちどもひとかけらもおもったことがなかった。
ひとがおおすぎて。
ものがおおすぎて。
ぼんやりしているいきものにはしんどすぎた。
ライヴハウスに通うことは。
まるでニセモノのじぶんみたいでたのしかった。
バンドのひとたちはみんなしたいことしててかっこよかった。
ファンのひとたちのひとりなことがたのしかった。
いなかっぺの社会見学。
じかんがかぎられていることがわかっていて。
かんがえないようにただたのしいことにして。
ただ。
たのしいだけだった。
ほかのこといっさいほっぽって。
たのしいだけ。
それはほんとうにだいじなことだった。
こむずかしいことはどうでもよくて。
ただたのしくて。
しあわせなことがいちばんだった。
意味なんていらなくて。
ひとは。
たのしいとげんきがでる。
それだけをみうしなわなければだいじょぶだった。
かも。
この主人公がどんなふうに気づくのか。
らいしゅうもおたのしみ。
テーマ曲はみのや雅彦さんです