山口創先生のfacebook投稿をシェア 前回のつづきです
今回は、①人が触れる効果、②一方向か双方向か、③疾患のある人と無い人の効果の3点を紹介します。
① 物理的な接触効果と峻別するため、ロボットや物が触れる場合と人が触れる場合を比較した研究の効果量を出したところ、身体面への効果(血圧やホルモンなど)は、人が触れてもロボットが触れてもほとんど変わりませんでした。
しかし心理面への効果(不安や抑うつ改善)は、人が触れた方が遥かに大きいことがわかりました。
心理面に効果をあげるためには皮膚と皮膚が接触することが必要だと筆者らは考えています。
② 一方向(中枢から末端へ)のタッチと、双方向(中枢⇆末端)のタッチの効果を比べた結果、心身への効果は一方向のタッチのほうが大きいことがわかりました。
特に心理面への効果は、一方向の方がかなり大きいようです。
(※山口:やはり末端から中枢方向に撫でるのは、「神経を逆撫でする」ことになるのでしょうか。。またオイルの塗布は区別していないので、それによる違いはあるかと思います)
③ 疾患のある人への効果と疾患の無い人への効果を比べたところ、どちらにも効果はありましたが、疾患のある人への効果量の方が大きいことがわかりました。
疾患のある人は、苦痛や孤独、不安など心理的にネガティブな感情を持ちやすいが、それらもタッチによって癒されるからだと筆者らは考えています。
つづく・・・
詳しく知りたい方はNature Human Behaviourに掲載文があります
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写真は以前行ったのプレ性教育講座のタッチワークより
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