日本では子どもが「NO」を言うことは許されないような雰囲気がありませんか?
欧米では幼児期から「同意の教育」を行っている幼稚園や保育園があります。
自分や他人がされたくないことがあった場合、"NO" と言うことの重要性を、子どもの発達段階に応じてアクティビティを行っているそです。
具体的なアクティビティをいくつかご紹介します。
【お人形遊び】
お人形を使って、自分が "NO" と言うシチュエーションを演じたり、お人形が "NO" と言うシチュエーションを演じたりします。
【ゲーム】
例えば、お互いに手を取り合って障害物を乗り越えるゲームや、お互いに交代で話し合いをするゲームがあります。
お互いに協力したり、お互いの意見を尊重したりすることを学ぶことができます。
【絵本】
例えば、自分の体に触られることが嫌な場合、それを言うことができることが重要であることを教える絵本など。
【ロールプレイ】
子供たちが役割を演じることで、他人の気持ちを理解することができます。例えば、お医者さんと患者、お店屋さんとお客さんなど、様々なシチュエーションを想定してロールプレイをします。
【歌やリズム遊び】
リズムに合わせて体を動かしたり、手拍子をしたりすることで、協調性やコミュニケーション能力を育むことができます。また、同意の概念を歌詞に盛り込んだ歌を歌ったりします。
子どもの頃からの日常の同意が、将来の性同意にもつながっています。
欧米では、同意の教育が、安全で健康的な人間関係を築くために重要だと考えているんですね。
スキンシップケア・コミュニケーション・アカデミー早期性教育を考える会では、「プレ性教育講座」に同意のアクティビティも盛り込んでいます。
NOを表現するだけでなく、NOと言われた方も、一旦相手の表現を受け止めて一緒に考える姿勢が学べます。
イラスト:にしかげ しほ