皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

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クレナフィン爪外用液10%の薬価は1657.50円


ちなみに薬価はg単位です。


1瓶が3.56g(4ml)ですからで5900円もしますね。


ちなみにこの3.56g(4ml)という量は実際どのくらいの日数分あるのかというと


科研の臨床試験では爪3.8枚に塗って14~21日分とのこと。


もちろん爪の大きさは人によって違いますから


一概には言えない ないんでしょうけどね・・・


このクレナフィン爪外用液10%は罹患爪のみ塗布するわけですが


爪10枚とも塗る14日分で薬価だけで11800円もします。


1ケ月だったら23600円。


趾爪であれば6~12ケ月の使用ということになるでしょうから


すごいお金がかかりますね。


できれば処方医から


そこのところ


あらかじめ説明していただけると薬局としては助かるんですが・・・



クレナフィン爪外用液10%は9月2日に発売が決定したみたいですね。


軽・中程度の爪白癬に使用可能で


テルビナフィン塩酸塩125mgと同等の効果があるといわれています。


薬物間相互作用もなく、肝障害の方にも使える薬みたいですね。


ただ使用にはハードルがあり、


爪白癬の確定診断が必要です。


爪白癬の確定診断には


直接鏡検や真菌培養法などが一般的ですが


真菌培養は数週間かかることや偽陰性が多いことを考えれば


実質、直接鏡検をしなければなりません。


直接鏡検では水酸化カリウム液を使ったものが信頼度が高く、


よく使われる検査ですが


なかなか皮膚科専門医以外で実施される検査ではありませんから


内科医やいわゆる町のお医者さんが処方できる薬では


ないのかもしれませんね。



久しぶりのブログ更新です。


わたしのブログで一番見ていただいているページは


医療用尿素クリームのまとめ (2) です。  


あの記事は平成26年の1月に書いたものなんですが


この4月


だいたい予想どおりの尿素製剤の分類になったなーと思います。


ただケラベンス軟膏20%だけは


名称変更にともなう費用の問題かどうかはわかりませんが


ケラベンス軟膏のままですねガーン


ところで Genecal ってご存知でしょうか?


Genecal ⇒ http://www.genecal.jp/


複数の薬をジェネリック医薬品に変更した場合の、トータルの差額を試算できるサイト。


本当かうそかわかりませんが


結構たくさんの健康保険組合がこのサイト使っているみたいですね。。。


これを使ってジェネリックを被保険者にすすめるって健康組合もあるやもしれません。


ジェネカルを使って


ケラベンス軟膏の先発医薬品である パスタロンクリーム20% のジェネリックを調べると


ケラベンス軟膏の名はありません。


もしやと思ってパスタロンソフト軟膏20%のジェネリックを


調べるとケラベンス軟膏の名が・・・


いやいや間違ってますから・・・


ケラベンス軟膏20%はパスタロンクリーム20%のジェネリックですから・・・


インタビューフォームにも記載されてますし・・・


ケラベンス軟膏のメーカーもいい迷惑ですけど


頑なに名称変更をしないメーカーにも問題があるでしょうね。


もしケラベンス軟膏20%がパスタロンクリーム20%でもパスタロンソフト軟膏20%の


どちらでもいけるのであれば薬局にとっては在庫問題を解消できる


魔法のくすり になるやもしれません。