5月としては全国各地で記録的な気温上昇が2日間続いた翌日、ずっと晴れ続きだった新潟県は雨。
いつも細心の注意をしながら作業しているけど、この日はあちらこちらで雪崩の轟音が聞こえてくる日でした。
1回目は、隆市さんと二手に分かれて間も無くで、隆市さんが向かった方の沢で雪崩が発生!
轟音だけが聞こえる!
発生の轟音の直後に
"雪崩、雪崩、隆市さん大丈夫!?"
トランシーバーで呼びかけるも直ぐに反応なし…
えっ!
と一瞬最悪が頭の中に過りそうになったけど隆市さんからの応答あり!
雪崩発生が見えないだけに本当に焦りました。
そしてその数分後にまた同じ沢で再び雪崩の音!
隆市さんは更に離れた沢にいて大丈夫だったけど、今日も気が引き締まる時間が続く。
前の沢の小沢でも轟音と共に雪崩が発生!
この時はまだ遠く離れた場所だったので巻き込まれる事はなかったけど、タイミング次第では通る場所でした。
雨の日のゼンマイ折りは、私的にはあまり嫌いでは無いけど、山での危険度は格段に上がる。
足元が滑りやすく、冷たい大雨になればレインウェアを着ていても雨が染みて来て体温を奪われる、そして沢の雪が緩み雪崩の危険性も高くなれば、沢の雪の薄い箇所も落ちやすくなる。
ただゼンマイは待った無しなので、そんな状況の中でも収穫作業は続くのです。
この日も無事に帰って来れて良かった。
毎日収穫が終わって無事に帰って来れると、隆市さんと"今日も帰って来れました!お疲れ様でした"と声を掛け合う。